平和、2024年3月期決算は営業利益13%減の234億円…ゴルフ事業が大幅増益もパチンコ機が販売苦戦

 平和<6412>は、5月10日、2024年3月期(23年4月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高1363億8100万円(前の期比4.2%減)、営業利益234億3000万円(同12.9%減)、経常利益227億4600万円(同14.6%減)、最終利益166億1100万円(同19.7%減)だった。

・売上高:1363億8100万円(同4.2%減)
・営業利益:234億3000万円(同12.9%減)
・経常利益:227億4600万円(同14.6%減)
・最終利益:166億1100万円(同19.7%減)

ゴルフ事業が大幅増益を達成したものの、パチンコ機の販売が苦戦し全体としては減収減益となった。

■遊技機事業

売上高401億5600万円(同20.8%減)、営業利益69億1700万円(同54.4%減)となった。

パチンコ機は「バイオハザード RE:2」、「ルパン三世 銭形からの招待状」等を発売し、販売台数2万8000台(同5万1000台減)、パチスロ機は「戦国乙女4戦乱に閃く炯眼の軍師」、「パチスロガールズ&パンツァー最終章」等を発売し、販売台数6万5000台(同1万8000台増)となった。

売上高及び利益面については、パチスロ機の販売台数が増加したものの、パチンコ機の販売台数が減少したため、減収、減益となった。

■ゴルフ事業

売上高962億2500万円(同5.0%増)、営業利益192億5000万円(同32.0%増)となった。

夏の暑さ対策として好評の送風機付ゴルフカート「Cool Cart」、PGMサポートプロと一緒にプレーできる「withGolf」を拡大することで、他社との差別化を推進した。

収益構造の改善の施策としては、ビジターのロッカー利用の選択制、フェアウェイカート乗入の有料化等の取り組みを継続した。

また、GPSを活用した無人芝刈り機や配膳ロボットを計画的に導入し、業務の効率化・省力化を推進した。M&Aでは「武庫ノ台ゴルフコース」を取得し、10月2日より運営を開始している。

売上高及び利益面については、ゴルフプレー需要が堅調に推移したこと、収益構造改善の施策の奏功、旺盛な需要を取り込んだ価格設定による顧客単価の上昇、新規に取得したゴルフ場が貢献したことにより、増収、増益となった。

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高1582億円(同16.0%増)、営業利益300億円(同28.0%増)、経常利益292億円(同28.4%増)、最終利益200億円(同20.4%増)、EPS202.78円を見込む。

・売上高:1582億円(同16.0%増)
・営業利益:300億円(同28.0%増)
・経常利益:292億円(同28.4%増)
・最終利益:200億円(同20.4%増)
・EPS:202.78円