セルシス、第1四半期決算は営業益3%増の5億6500万円…前期実施の構造改革の成果、「CLIP STUDIO PAINT」のサブスクは過去最高

 セルシス<3663>は、5月10日、2024年12月期 第1四半期(23年4月~24年3月)の連結決算を発表し、売上高20億1100万円(前年同期比9.1%減)、営業利益5億6500万円(同3.1%増)、経常利益6億0400万円(同8.3%増)、最終利益5億5200万円(同38.6%増)だった。

・売上高:20億1100万円(同9.1%減)
・営業利益:5億6500万円(同3.1%増)
・経常利益:6億0400万円(同8.3%増)
・最終利益:5億5200万円(同38.6%増)

減収増益となったが、同社では、事業構造改革(UI/UX事業の売却)の成果が出たため、としている。イラスト・マンガ・Webtoon・アニメーション制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT」を展開するコンテンツ制作ソリューション事業の四半期売上高が過去最高となったが、営業減益となった。

「CLIP STUDIO PAINT」は、2024年3月には3,891万本(前年同月比37.8%増)となり2024年5月には累計出荷本数が4,000万本を超えた。また、「CLIP STUDIO PAINT」サブスクリプションモデルによるSaaSサービス提供のARRは、2024年3月には34.3億円(同25.2%増)と過去最高となった。

このほか2024年3月にはワイヤレスの片手入力デバイス「CLIP STUDIO TABMATE2」の販売を開始した。iPad・iPhoneに対応することで、「CLIP STUDIO PAINT」の操作や機能について、競合アプリに対する競争力の強化を実現したという。「CLIP STUDIO TABMATE 2」はリリース以来好評を博し、出荷本数は当初見込みを大幅に上回っているという。

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高77億2300万円(前期比4.5%減)、営業利益16億5500万円(同22.3%増)、経常利益16億1100万円(同14.7%増)、最終利益7億4400万円(同18.8%増)、EPS20.51円を見込む。

・売上高:77億2300万円(同4.5%減)
・営業利益:16億5500万円(同22.3%増)
・経常利益:16億1100万円(同14.7%増)
・最終利益:7億4400万円(同18.8%増)
・EPS:20.51円

計画に対する進捗率は、売上高26.0%、営業利益34.1%、経常利益37.5%、最終利益74.2%となっている。

・売上高:26.0%
・営業利益:34.1%
・経常利益:37.5%
・最終利益:74.2%

株式会社セルシス
https://www.celsys.com/

会社情報

会社名
株式会社セルシス
設立
1991年5月
代表者
代表取締役社長 成島 啓
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3663
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