IGポート、13年5月期は版権収入伸び営業益105%増…次期は「進撃の巨人」と「ガルガンティア」が寄与する見通し

マッグガーデンとプロダクションIGを傘下に持つIGポート<3791>は、7月16日、2013年5月期の連結決算を発表し、売上高65億9800万円(前期比20.0%増)、営業利益2億0100万円(同105.9%増)、経常利益2億4000万円(同245.1%増)、当期純利益1億2800万円(同269.2%増)となり、大幅な増益を達成した。       同社では、債務不履行で制作委託契約解除となった棚卸資産額を正味売却額まで売上原価として計上したため、映像制作事業は9900万円の営業赤字となったものの、利益率の高い版権事業が好調に推移したため、大幅な増収増益となった、としている。版権事業の営業利益は、前期比902%増の3億7600万円だった。 版権事業については、BD・DVDや関連商品の販売が好調な「宇宙戦艦ヤマト2199」をはじめ「009 RE:CYBORG」「ギルティクラウン」「劇場版 BLOOD-C The Last Dark」「To LOVEる -とらぶる- ダークネス」などの二次利用による収益分配を計上した。また「進撃の巨人」「翠星のガルガンティア」は、BD・DVDの予約が好調に推移しているとのこと。   ■2014年5月期の見通し 2014年5月期は、売上高64億1700万円(前期比2.8%減)、営業利益2億9100万万円(同44.8%増)、経常利益3億0500万円(同26.9%増)、当期純利益1億8600万円(同45.0%増)と増益を見込む。       映像制作事業では受注は堅調で、「宇宙戦艦ヤマト2199」「進撃の巨人」の制作を継続するとともに、「黒子のバスケ第2期」、「攻殻機動隊ARISE」、「ジョバンニの島」などを制作する予定。 出版事業においては、従来からの雑誌・単行本の発売とともに、引き続き成長する電子配信ビジネスにより、読者の嗜好にこたえるヒットコンテンツの創出を目指す。 版権事業では、BD・DVD販売が好調な「宇宙戦艦ヤマト2199」「進撃の巨人」「翠星のガルガンティア」「攻殻機動隊ARISE」などの版権収入を見込む。