App Storeのランキングロジックが変更 継続利用を重視? 更新間隔も3時間に【追記】

Appleは、8月9日から10日にかけて、App Storeのランキングについて変更を行ったと観測されている。まだ検証している最中だが、現段階でわかっている範囲での変更点として、ランキングの更新頻度が変わるとともに、無料ランキングのロジックが変更されたものとみられる。   (1)更新間隔が3時間に App Storeではこれまで15分おきにランキングが更新されていたが、8月10日より3時間おきに変更された。下のグラフは、8月7日~8月14日のAppAnnieの1時間ごとのランキングの推移を示したものだ。わかりづらくて申し訳ないのだが、これをみると、8月9日までは1時間ごとにランキングが変わっているが、8月10日以降、3時間ごとに順位が変わるようになった。   出所: AppAnnie     (2)無料ランキングのロジックが変更? もう一つの変化として、無料ランキングのロジックが変更されたといわれている。まだ確定した情報は出ていないが、これまでのようにダウンロード数に加えて、インストール後の継続率もしくはDAU(Daily Active Users)といった指標が加味されるようになったとの観測が出ている。 事例として出されるのが継続的に利用されるSNS系アプリが無料ランキングの上位に入ってきたことだろう。例えば、本日11時現在、『LINE』が9位、『Facebook』が30位、『Twitter』が34位といったインストール数の大きなアプリがランキング上位に入っている。『LINE』と『Facebook』、『Twitter』のランキングの推移を示したのが下の図だが、8月9日に順位を急激に上げていることがわかるだろう。ロジック変更があったとすれば、この時間帯と思われる。   出所: AppAnnie     これまで無料ランキングのロジックが変更されるとの観測が度々出ていたが、アプリのマーケティング担当者にとってはいよいよといったところだろうか。リワード広告のランキング押上効果や、即効性などについても弱まることになると予想される。そして、無料ランキングでは、ダウンロード数がまだ大きな指標となっているが、今後も継続的な利用を重視する傾向が強まるのかが注目される。 その場合、リワード広告の成果報酬の設定についても、これまで主流のインストール後の起動だけでなく、インストール後の数日間、起動すると追加で何がしかの報酬が出るといった要素も追加されるようになるのかもしれない。同時に、リワード広告に代わるもしくは補完するプロモーション手法を模索する動きも出てくるとみられる。   追記: ポイントアプリへの出稿状況などと、ランキングを照合したところ、ランキング上位タイトルはほぼブーストを行なっていることから、現在もダウンロード数の比率は最も高いことが伺える。したがって、リワード広告は依然としてプロモーション施策上、最も効果的な施策という点では変わっていないようである。