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【TGS2013】試遊レポート…カプコン初の本格音楽ゲーム『CROSS×BEATS』は端末・テンポ・爽快感が絶妙に交差した作品

2013.09.20 11:43

千葉・幕張メッセで開催中の「東京ゲームショウ 2013」。カプコン<9697>ブースでは、先日発表された同社初の本格音楽ゲーム『CROSS×BEATS （クロスビーツ）』が試遊できた。カプコンが手掛ける音楽ゲームとして、業界人注目のタイトルである。現地で試遊ができたので、雑感をレポートしていく。

【実際触ってみて】脳内に駆け巡る爽快感の正体は、“瞬時に考える行為”

本作は、画面を走る「光の矢」が交差するタイミングに、タップやフリック、ホールドを行うなどの直観的な操作で楽しめる音楽ゲーム。面白いのは、光の矢が重なる位置やスピードによって、押すタイミングや順番に変化が生じるところである。瞬発力はもちろん、ひと目で見極める正確さも問われる音楽ゲームとして、従来作品とは異なる新たな感覚が植え付けられたようだ。

また、配信後は不明だが、試遊台では曲を遊ぶごとに「チケット」が消費される場面があった。恐らくこれは、他作品でいうところのライフやスタミナの部分にあたるものだろう。

料金形態はアプリ本体無料で、一部有料アイテムがあるとのこと。まだ明確なアイテム内容は決まっていなかったが、さきのチケットの増減やハイスコアを狙うためのアイテム……これらが課金に繋がるというのが妥当な線だろうか。

そして、コンポーザーには、プロデューサーのNAOKI氏をはじめ、Tatsh氏、SIMON氏など、音楽ゲームシーンを中心に活躍する方々が多数参加している。また、本作では多くのアーティストとのコラボレーションを通して、新曲を次々と追加していくそうだ。ソーシャル要素としては、SNS機能が搭載されていることが決まっているが、詳細は未発表。恐らくスコアで競い合うことが第一候補といったところ。

今回、筆者が試遊台で遊んだ端末は、iPad mini。もちろんスマートフォンで遊んでも差し支えないと思うのだが、タブレットPCで遊んだときのゲーム操作と端末のサイズが絶妙で驚いた。

また、何よりも今回遊んで感じたのが、直感的な操作を行った際に、「考えるという行為」が脳内で駆け回り、次第と爽快感に繋がっていくのが印象的だったことだ。「次は右上タップ、左下に３つ来ているから……」など、忙しくもなるが、プレイヤーの腕前次第では、かなり気持ちのいいテンポでゲームを楽しめる。いわば何度もチャレンジしたくなるといった、プレイ頻度が上がってきそうなタイトルだ。

スマートフォン、PCタブレット上という小さな端末のなかで、これほど操作感とゲーム性にマッチしたクオリティの高い音楽ゲームは、なかなか見つからない。これに加えて、まだ詳細のないソーシャル要素で、どのような盛り上がりやコミュニティが形成されていくのかも見逃せない。そして、音楽ゲームを通した「Free to Play」の料金形態にも注目すべきポイントであろう。本作は、iOS端末向けに今秋配信予定とのことだ。

また、「東京ゲームショウ 2013」で本作を試遊した方には、配信時からすぐに遊べる楽曲のシリアルコードを記載したオリジナルステッカーをプレゼントしている。さらに、カプコンブースで配布する小冊子「マイカプ！マガジンTGS2013特別号」にも、楽曲のシリアルコードが記載されている。加えて、9月19日（木）より開始された「事前登録」（公式サイトから）を行えば、『CROSS×BEATS』プロデューサー・NAOKIの完全書き下ろし新曲がゲットできる。