Twitterの業績とKPIが判明 DAUは1億人以上

米Twitter社が新規株式公開(IPO)に際して米証券取引委員会(SEC)に提出した文書が、10月3日に公開された。詳細な業績やKPIの推移、モバイル経由の広告収入に関連した数字が掲載されている。(以下、日本円の数字は1ドル97円で計算した)   【売上高は増加基調、赤字は継続】 2012年通年の売上高は3億1693万ドル(約307億円)、最終損失は7939万ドル(約77億円)だった。 2013年上半期(1~6月)の売上高は2億5363万ドル(約245億円)、営業損失は6282万ドル(約60億円)、最終損失は6925万ドル(約67億円)だ。売上高は前年を上回るペースで推移しているものの、赤字は続いている。     【MAUは2.2億人近く、DAUは1億人以上】 Twitter社が公開した直近の主要KPIは以下の通り。 ・MAU(月間アクティブユーザー数):2億1500万人以上 ・DAU(1日あたりのアクティブユーザー数):1億人以上 ・1日当たりのツイート数:約5億件 Twitter社は「2013年4~6月におけるMAUの75%がモバイルからアクセスした」としているため、モバイル経由のMAUは1億6000万人以上と試算できる。     参考までにFacebookの4~6月のKPI(カッコ内はモバイル経由)は以下の通り。 DAU:6.99億人(4.69億人) MAU:11.5億人(8.19億人)   【モバイル広告が収益の柱】 売上高における広告収入の比率は高く、2012年では全体の85%、2013年上半期で87%(約2億2000万ドル、約210億円に相当)を占める。4~6月では広告収入の65%以上がモバイルデバイス経由によるものと示しているため、モバイル経由の広告収入は約1億4300万ドル(約138億円)以上と試算できる。MAUの数値から概算すれば、1MAUあたりの広告収入は1ドル程度となる。   Twitter社は、ユーザーが再読み込みや検索結果の閲覧などでタイムラインをリクエストした回数を「タイムラインビュー」と定義し、4~6月の1000タイムラインビューあたりの広告収入を0.80ドルだったと公表した。ユーザーの所在地別に分けると、米国は2.17ドル、米国外は0.30ドルとしている。Twitter社はこの指標を、自社のプラットフォームの収益能力を測る指標であると考えているという。     関連サイト:提出文書