電子書籍ソリューションのメディアドゥ、11月20日に東証マザーズに上場 「LINEマンガ」にソリューションを提供

東京証券取引所は、本日(10月17日)、電子書籍ソリューションを手がけるメディアドゥの東証マザーズへの新規上場を承認したことを明らかにした。証券コードは「3678」で、上場日は11月20日の予定。主幹事証券は、いちよし証券。

同社は、多数の出版社との連携のもと電子書籍の取次と電子書籍配信プラットフォームを提供しており、日本における電子書籍流通のリーディング企業の1社として成長を続けている。2013年4月より、無料通話・無料メールスマートフォンアプリ『LINE』の連携サービス「LINEマンガ」への電子書籍コンテンツの取次と配信ソリューションの提供を開始するなど、スマートフォン市場の拡大に伴い急速に業容を拡大してきたという。また『花の慶次』や『BAD BOYS』などのソーシャルゲームなども提供している。

業績推移については、以下のとおり。2013年2月期は、売上高40億8600万円(前期比13.4%増)、経常利益3100万円(同46.8%減)、当期純利益400万円(同72.0%減)と減益となった。しかし、2014年2月期の第2四半期(3~8月期)の累計では、「LINEマンガ」関連の収益が伸び、売上高25億5500万円、経常利益1億0500万円、四半期純利益7100万円と売上・利益ともに大きく伸びたとのこと。


■業績推移
決算年月 平成21年
2月
平成22年
2月
平成23年
2月
平成24年
2月
平成25年
2月
売上高 19.62 26.59 30.00 36.02 40.86
経常利益又は経常損失(△) △3.82 0.56 0.65 0.59 0.31
当期純利益又は当期純損失(△) △4.85 0.70 1.10 0.16 0.04



なお、新規上場による手取り概算金は、約7億3400万円。調達した資金の使途は、主に電子書籍事業におけるファイル制作費用やサーバなどの設備資金、運転資金に充当する予定。ファイル制作費用に3億9700万円、サーバなどの取得に3億0680万円、ソフトウェアに600万円、残額は新規顧客獲得のための広告宣伝費等の運転資金に充当する予定。