ガンホー、第3四半期は営業益2741%増の685億円! ただし7~9月はQonQで2ケタ減益に

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、本日(10月29日)、第3四半期(1~9月期)の連結決算を発表し、大幅な増収増益を達成した。主力の『パズル&ドラゴンズ』の収益が順調に推移したことが主な要因だった。

同社の発表した決算は、売上高1162億円(前年同期比893.7%増)、営業利益685億円(同2741.1%増)、経常利益686億円(同2,673.8%増)、四半期純利益426億円(同1412.5%増)となった。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

(1)PCオンライン事業

PCオンライン事業は、売上高47億円(前年同期比21.6%減)、セグメント損益(営業損益)2億円の赤字(前年同期11億9900万円の黒字)だった。「ラグナロクオンライン」や「エミル・クロニクル・オンライン」を中心に事業を展開しているが、スマートフォン市場の急拡大や、携帯型家庭用ゲーム機のオンライン化が進むとともに、ゲームユーザーのライフスタイルの変化などから、ユーザーがPC以外の端末へ移行する動きが見られ、売上高は減少傾向にあるという。

 

(2)モバイルコンシューマ事業

モバイルコンシューマ事業は、売上高1116億円(前年同期比1804.8%増)、セグメント利益(営業利益)697億円(同3787.2%増)だった。引き続き「パズル&ドラゴンズ」が順調に推移し、日本国内のAppStore、GooglePlayにおいて売上ランキング1位を継続。韓国や北米でもダウンロード数を伸ばした。このほか、「ケリ姫スイーツ」が500万DLを達成し、9月30日には新作「ディバインゲート」のサービスを開始するなど、『パズル&ドラゴンズ』に続くゲームタイトルが揃ってきた。

 

■7~9月期はQonQで減収減益

なお、第3四半期会計期間(7~9月期)を見ると、売上高416億円(前四半期比4.8%減)、営業利益233億円(同12.0%減)、経常利益233億円(同12.3%減)、四半期純利益144億円(同8.9%減)となり、前四半期(4~6月期)と比較では減収減益となった。

 
 ガンホー四半期業績の推移(単位は億円)



■2013年12月期の見通しは非開示 10月の売上高は130億円の見込み

2013年12月期の業績予想は非開示。コンテンツ関連で新規性の高い事業を展開しており、環境の変化が激しいことに加え、連結子会社である米国NASDAQ市場に上場しているGRAVITYが業績予想を開示しない方針としていることが主な理由だ。

足元の状況については、10月度月次の単体売上高(見込)が前年同月対比526.3%増の130億円になるとのこと。「パズル&ドラゴンズ」の TVCM を継続的に実施し安定的に新規ユーザーを獲得したことなどを受けて、10月14日時点で国内累計2000万ダウンロードを突破。

さらに、有名キャラクター「バットマン」とのコラボを 10 月 30 日より日本・北米・韓国・欧州で随時開始する予定。さらに9月30日よりサービスを開始した新作「ディバインゲート」も順調な立ち上がりをみせているという。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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