任天堂、第2四半期は為替の円安効果で経常黒字に転換

任天堂<7974>は、本日(10月30日)、第2四半期(4~9月期)の連結決算を発表し、売上高1965億円(前年同期比2.2%減)、営業損益232億円の赤字(前年同期291億円の赤字)、経常利益12億円(同472億円の赤字)、四半期純利益6億円(同279億円の赤字)だった。

 


「Wii U」がハードとソフト、「ニンテンドー3DS」のソフト販売が伸びたものの、「ニンテンドー3DS」本体や、「ニンテンドーDS」、「Wii」のハードとソフトの販売が低下した。

「ニンテンドー3DS」は、国内で4月に発売した『トモダチコレクション 新生活』が163万本の販売となったほか、サードパーティーのタイトルからもヒット作が生まれた。ハードウェアの販売台数が389万台(前年同期比23.1%減)、ソフトウェアが2738万本(同43.8%増)となった。

他方、「Wii U」については、『ピクミン3』や『ゼルダの伝説 風のタクトHD』を発売したものの、ハードウェアの販売台数は46万台、ソフトウェアの販売本数は630万本にとどまったという。

営業損益は引き続き赤字となったが、販売拡大のための広告宣伝や「Wii U」向けタイトルなどの研究開発を推進したため。経常利益の黒字転換の要因は、為替相場が前期末に比べ円安になったため、為替差益が183億円発生したことによる。

 



■2014年3月期の見通し

2014年3月期は、売上高9200億円(前期比44.8%増)、営業利益1000億円(黒字転換)、経常利益900億円(同758.6%増)、当期純利益550億円(同674.7%増を見込む。期中想定為替レートは、1USドル=90円、1ユーロ=120円となった。


 
任天堂株式会社
http://www.nintendo.co.jp/

会社情報

会社名
任天堂株式会社
設立
1947年11月
代表者
代表取締役社長 古川 俊太郎/代表取締役 フェロー 宮本 茂
決算期
3月
直近業績
売上高1兆6016億円、営業利益5043億円、経常利益6010億円、最終利益4327億円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7974
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