バンダイナムコHD、14年3月期の業績予想を上方修正…家庭用ゲームや映像音楽、ソーシャル・スマホゲームが計画上回る

バンダイナムコホールディングス<7832>は、本日(11月6日)、2014年3月期の連結業績予想を上方修正し、売上高4850億円(前回予想4800億円)、営業利益450億円(同400億円)、経常利益465億円(同405億円)、当期純利益290億円(同260億円)とした。

従来予想からの修正率は、売上高1.0%増、営業利益12.5%増、経常利益14.8%増、当期純利益11.5%増となる。

 


同社では、第2四半期の業績動向や、各事業の直近の業績動向、下期の計画、市場環境を踏まえたうえで修正した、としている。第2四半期は、計画を上回ったが、家庭用ゲームソフトや映像音楽パッケージソフト、ソーシャルゲーム・スマートフォン向けアプリなどのネットワークコンテンツが見通しを上回ったとのこと。



■第2四半期の業績

なお、同日発表した第2四半期(4~9月期)の連結決算は、売上高2285億円(前年同期比2.7%増)、営業利益263億円(同4.9%減)、経常利益285億円(同1.8%増)、四半期純利益196億円(同13.2%増)だった。

 


こちらも下記のように従来計画を上回っての着地となった。売上高で従来予想より5億円、営業利益で73億円、経常利益で90億円、四半期純利益で71億円上回っている。

 


事業セグメント別の状況は以下のとおり。

(1)トイホビー事業は、売上高807億円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益54億円(同15.8%減)だった。「獣電戦隊キョウリュウジャー」や「ドキドキ!プリキュア」などの定番キャラクターや、女児向け新規キャラクター「アイカツ!」の商材が各事業を横断する展開により好調だった。円安に伴う原価増により粗利率が低下したが、乳幼児層や大人層に向けた商品展開を強化した。

(2)コンテンツ事業は、売上高1230億円(同5.5%増)、セグメント利益217億円(同8.1%増)だった。新規タイトル「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」、「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」のヒットに加え、「太鼓の達人」シリーズなど複数タイトルのリピート販売が好調だった。また、ネットワークコンテンツでは、「ワンピースグランドコレクション」や「機動戦士ガンダム」シリーズ、「アイドルマスター」シリーズなどのソーシャルゲームに加え、スマートフォン向けアプリやオンラインゲームが業績に貢献した。

(3)アミューズメント施設事業は、売上高292億円(同2.2%減)、セグメント損益1億円の赤字(前年同期10億円の黒字)だった。国内で既存のアミューズメント施設事業に続く柱の構築に向けた取り組みとして、屋内型テーマパークを2ヵ所オープンしたほか、キャラクターの世界観が体感できる差異化した店舗展開などを推進したものの、既存店売上高が前年同期比94.6%となった。
株式会社バンダイナムコホールディングス
http://www.bandainamco.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社バンダイナムコホールディングス
設立
2005年9月
代表者
代表取締役社長 川口 勝
決算期
3月
直近業績
売上高9900億8900万円、営業利益1164億7200万円、経常利益1280億0600万円、最終利益903億4500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7832
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