ゲーム株概況　コロプラの売買代金が国内首位に　バンナムHD、スクエニHDなど好決算銘柄が買われる

11月7日の東京株式市場でコロプラ<3668>が買われ、前日比240円（9％）高の2910円で取引を終えた。きょう1日の売買代金は819億円と、トヨタ<7203>やソフトバンク<9984>を上回り、国内首位となった。前日に公表した2014年9月期の業績見通しで売上高・利益ともに倍増する見通しを示した（関連記事）ことから、成長持続を期待した買いが入った。バンダイナムコHD<7832>やスクウェア・エニックスHD<9684>など決算発表で業績が改善基調にあることが分かった銘柄が買われた。

コロプラの馬場功淳社長は前日の決算発表会で開発中のタイトルへの期待を語るなど、先行きの自信を示す場面が多く（関連記事）、投資家の好感を得たようだ。「ソフトバンク×ガンホー・オンライン・エンターテイメント×スーパセル」という世界で圧倒的な首位に立つスマートフォンゲーム連合に対しても「孫（正義）さんと戦える日が来た」と述べ、スマホゲーム世界1位になる目標を再確認した。株式の売買代金という観点では、翌日にいきなりソフトバンク超えを達成したことになる。

前日（11月6日）に2014年3月期の連結業績予想を上方修正したバンダイナムコHD（関連記事）は、147円（8％）高の1996円で取引を終えた。スクエニHDは11月5日、第2四半期累計（4～9月期）の連結営業利益を20億円の赤字～損益ゼロから47億円の黒字に上方修正し、翌6日に株価は年初来高値を更新。きょうも買いは続き、終値は32円（2％）高の1673円だった。上方修正は「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼア」の販売が好調だったことや、アミューズメント機器などの販売が計画を上回ったこと、コスト削減の進展などが主な要因（関連記事）で、市場の評価を得ている。

きょうの取引時間終了後に決算発表を控えていたディー・エヌ・エー<2432>は125円（5.7％）安の2070円だった。発表した決算の内容は、7～9月期の営業利益17％減の320億円と、業績減速感を一段と強めるような内容だった。


以下、7日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
エイティング	3785	2,239	197	9.65%
コロプラ	3668	2,910	240	8.99%
バンダイナムコHD	7832	1,996	147	7.95%
オルトプラス	3672	4,515	225	5.24%
ドリコム	3793	92,600	3,300	3.70%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,777	69	2.55%
ガンホー・オンライン	3765	57,900	1,400	2.48%
スクウェア・エニックスHD	9684	1,673	32	1.95%
サイバーエージェント	4751	3,415	65	1.94%
エイチーム	3662	2,457	23	0.94%
トーセ	4728	672	5	0.75%
コナミ	9766	2,434	18	0.75%
グリー	3632	813	3	0.37%
コーエーテクモHD	3635	1,203	3	0.25%
ＧＭＯインターネット	9449	1,157	1	0.09%
モブキャスト	3664	1,173	0	0.00%
日本ファルコム	3723	1,014	0	0.00%
セガサミーHD	6460	2,587	-1	-0.04%
ケイブ	3760	99,600	-200	-0.20%
アドウェイズ	2489	1,870	-10	-0.53%
カプコン	9697	1,814	-13	-0.71%
ネクソン	3659	1,131	-9	-0.79%
任天堂	7974	11,920	-120	-1.00%
ボルテージ	3639	1,040	-11	-1.05%
アクセルマーク	3624	755	-11	-1.44%
ＫＬａｂ	3656	735	-11	-1.47%
日本一ソフトウェア	3851	780	-25	-3.11%
クルーズ	2138	3,290	-145	-4.22%
ディー・エヌ・エー	2432	2,070	-125	-5.69%
マーベラスＡＱＬ	7844	535	-41	-7.12%