ゲーム株概況　カプコンが上昇、PS3版『モンハンFG』のユーザー「20万人突破」に高評価　enishは売りに一巡感、ミクシィは再びS高

11月27日の東京株式市場では。enish<3667>は91円（3.7％）高の2583円で取引を終えた。新株発行や株式売り出しを嫌気した売りが一巡したと見た向きの買いが入った。証券会社が高い投資判断を付与しているマーベラスAQL<7844>とカプコン<9697>も上げた。とりわけカプコンは、PS3版の『モンスターハンターフロンティアG』のユーザーが20万人を突破したことを評価する声がある。 カプコンの終値は32円（3.6％）高の1939円。ゴールドマン・サックス証券が11月27日付のリポートで「買い」の判断を再強調している。カプコンは11月27日にPS3版のモンスターハンターフロンティアGの正式サービスを開始。あわせて、20日から実施しているオープンβテスト以降、PS3版でのハンターが20万人を突破したと発表。ゴールドマンのアナリストは「この数字は驚き」「仮にPS3版と、12月に開始するWii U版の課金ユーザーがあわせて20万人となった場合、来期（2015年3月期）の売上高貢献は48億円」と試算していた。

マーベラスは前日比24円（3.6％）高の687円で取引を終えた。11月22日は一時717円と、株式分割などを考慮すると2006年11月以来、約7年ぶりの高値をつけており、最近の株価上昇は目立つ。 東海東京証券は11月20日付の投資家向けリポートで、マーベラスについて「株価が割安」「短期的にはLINE向けタイトルのリリースで評価が集まる可能性 もある」と指摘。Mobage向けソーシャルゲームの『ハイスクールD×D』についても、「月商が1億円を超えたものと推定している」とみていた。また、 2015年3月期も「閃乱カグラ」シリーズの最新作が発売される可能性が高いとして、業績成長の持続を期待している。

前日LINE関連銘柄として急騰したイマジニア<4644>、メディア工房<3815>は大幅安。半面、短期資金の関心はミクシィ<2121>に戻ったようで、ミクシィ株は400円（20.3％）高の2374円と、取引制限値幅の上限（ストップ高水準）で取引を終えた。2374円は2012年3月以来の高値となる。


以下、27日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ｅｎｉｓｈ	3667	2,583	91	3.65%
マーベラスＡＱＬ	7844	687	24	3.62%
カプコン	9697	1,939	32	1.68%
ガンホー	3765	65,000	900	1.40%
ディー・エヌ・エー	2432	1,862	17	0.92%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,287	10	0.78%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,076	6	0.29%
ボルテージ	3639	1,152	3	0.26%
グリー	3632	880	0	0.00%
エイチーム	3662	2,498	-2	-0.08%
ケイブ	3760	1,239	-1	-0.08%
アエリア	3758	917	-1	-0.11%
ドリコム	3793	109,300	-300	-0.27%
モブキャスト	3664	1,097	-4	-0.36%
クルーズ	2138	3,535	-25	-0.70%
トーセ	4728	702	-5	-0.71%
エイティング	3785	1,796	-15	-0.83%
日本ファルコム	3723	941	-8	-0.84%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,724	-16	-0.92%
コナミ	9766	2,513	-26	-1.02%
ネクソン	3659	935	-12	-1.27%
アクセルマーク	3624	725	-10	-1.36%
ＧＭＯインターネット	9449	1,180	-19	-1.58%
サイバーエージェント	4751	3,755	-75	-1.96%
セガサミーＨＤ	6460	2,624	-56	-2.09%
コロプラ	3668	2,477	-58	-2.29%
日本一ソフトウェア	3851	769	-19	-2.41%
任天堂	7974	13,110	-340	-2.53%
ＫＬａｂ	3656	722	-19	-2.56%
オルトプラス	3672	4,350	-145	-3.23%