ゲーム株概況　ミクシィは再びS高、ケイブは売られる　「カジノ法案を衆院に提出」に関連株は反応薄

12月6日の東京株式市場では、週末とあって、目先の利益を確定する売りに押されるゲーム株が目立った。その中でもミクシィ<2121>の急伸は続いており、異彩を放っている。

ミクシィは取引制限値幅の上限（ストップ高）である前日比1000円（18％）高の6560円で取引を終えた。一方、ケイブ<3760>は260円（7％）安の3440円と利益確定売りに押された。ミクシィの期待の新作『モンスターストライク』は国内AppStoreゲーム売上ランキングで30位前後、ケイブの『ハローキティのパズルチェイン』は200位前後と、期待の確度の差が出たと思われる。とはいえ、ともに正当化が難しい水準まで株価が上昇していることには変わりはない。

きょうのミクシィ株の売買代金は500億円弱、ケイブ株は48億円と、ともに時価総額の半分程度の取引ができている。つまり、それぞれ発行している株の半分がたった1日で売買された計算になる。どれだけ2銘柄の売買が活発化しているかが理解できる数字だ。

なお、きょうは複数のメディアが「自民党、日本維新の会、生活の党の３党が５日、カジノを含む複合リゾート施設の整備を政府に促す法案を衆院に提出した」と伝えたが、カジノ関連銘柄とされるセガサミー<6460>やコナミ<9766>は小幅高と反応は薄い。これまで国内カジノ解禁を材料視した買いが続いていたため、いったん目先の好材料が出尽くしたとみなされたようだ。カジノ法案が次に買い材料視されるのは、法案成立や具体的な進展が見えてくるのを待つ必要がありそうだ。


以下、6日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ミクシィ	2121	6,560	1,000	17.99%
ＧＭＯインターネット	9449	1,268	46	3.76%
モブキャスト	3664	1,284	24	1.90%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,250	16	1.30%
ボルテージ	3639	1,349	17	1.28%
ネクソン	3659	976	11	1.14%
エイチーム	3662	2,715	18	0.67%
日本一ソフトウェア	3851	826	5	0.61%
任天堂	7974	12,630	70	0.56%
セガサミーＨＤ	6460	2,764	15	0.55%
グリー	3632	949	5	0.53%
コナミ	9766	2,513	1	0.04%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,665	-1	-0.04%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,766	-4	-0.23%
ＫＬａｂ	3656	729	-2	-0.27%
ドリコム	3793	159,800	-700	-0.44%
ガンホー	3765	75,500	-400	-0.53%
カプコン	9697	1,906	-12	-0.63%
コロプラ	3668	2,994	-26	-0.86%
オルトプラス	3672	5,050	-60	-1.17%
バンダイナムコＨＤ	7832	1,999	-28	-1.38%
ディー・エヌ・エー	2432	2,063	-37	-1.76%
アクセルマーク	3624	841	-16	-1.87%
クルーズ	2138	3,550	-70	-1.93%
サイバーエージェント	4751	4,030	-100	-2.42%
エイティング	3785	1,931	-54	-2.72%
マーベラスＡＱＬ	7844	783	-25	-3.09%
日本ファルコム	3723	995	-37	-3.59%
ケイブ	3760	3,440	-260	-7.03%
アエリア	3758	1,299	-106	-7.54%