ポールトゥウィン・ピットクルーHD、第3四半期は増収増益 デバッグ事業はネイティブゲームの複雑化で堅調、海外事業も拡大

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>は12月6日、2014年1月期第3四半期(8~10月)の連結決算を発表した。2~10月累計の売上高は前年同期比32.9%増の104.82億円、営業利益は22.7%増の17.69億円、経常利益は32.3%増の19.02億円、純利益は37.4%増の10.63億円だった。主力のデバッグ・検証事業が増収増益と好調。海外子会社の収益改善が進み、8~10月は四半期としては最高の営業利益を更新した。
 

スマートフォンの普及で、ユーザーが直接端末にダウンロードをして遊ぶネイティブアプリが急速に増加。ネイティブゲームの内容が複雑化しており、デバッグ業務の受注が増加しているとのこと。デバッグ・検証事業とネット看視事業、国内子会社と海外子会社が連携し、顧客企業がグローバルに発売した家庭用ゲームソフトをサポートする「ワンストップ・フルサービス」が拡充しているという。デバッグ・検証事業の海外売上割合が1割超に成長した。
 

事業部門別の詳細は以下の通り。

デバッグ・検証事業:売上高は82.18億円(前年同期比35.7%増)、営業利益は16.25億円(同14.9%増)だった。高機能なスマホに対応するネイティブアプリはゲーム内容が複雑化しており、1タイトル当たりのデバッグ規模拡大やタイトル数の増加とも相まって、モバイルコンテンツ向けデバッグ業務の受注が増加した。年末年始商戦に向けた家庭用ゲームソフトの開発繁忙期を迎え、ニンテンドー3DSタイトルを中心に家庭用ゲームソフトのデバッグを受注した。アミューズメント機器(パチンコ・パチスロ)向けのデバッグも堅調。海外展開も順調で、海外売上割合が1割超となった。

ネット看視事業:売上高は22.15億円(前年同期比21.2%増)、営業利益は1.25億円(同480.6%増)だった。ソーシャルゲームや電子書籍に関する電話・メールによるユーザーサポート業務が増加。ネット企業がEコマース事業展開を活発化させており、ネットショッピングの出品物チェック業務、薬事法や景品表示法等に基づく広告審査業務が増加している。保険会社の代理店ウェブサイトが法令に照らし合わせて適切に運営されているかのチェック業務も増えた。各自治体の教育委員会、学校法人から委託を受けた学校裏サイトの調査業務(スクールネットパトロール)は提案型入札案件の受注が順調に推移した。

その他:売上高は4841万円(前年同期は305万円)、営業損失は7457万円(同917万円の損失)だった。Palabraで、バリアフリー字幕制作者養成カリキュラムを開設するとともに、テレビ番組や映像の制作会社からバリアフリー字幕制作の受託を開始した。IMAidでは、医療人材紹介サービスを開始している。


なお、2014年1月期通期の業績予想を上方修正した。売上高は従来予想よりも6.1億円多い136.38億円、営業利益は2.82億円多い21.25億円とした。
 

 
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決算説明会資料
ポールトゥウィンホールディングス株式会社
https://www.phd.inc/

会社情報

会社名
ポールトゥウィンホールディングス株式会社
設立
2009年2月
代表者
代表取締役会長 橘 民義/代表取締役社長 橘 鉄平
決算期
1月
直近業績
売上高469億8000万円、営業利益4億400万円、経常利益5億900万円、最終損益19億6700万円の赤字(2024年1月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3657
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