ゲーム株概況　コロプラが上昇、gluとの提携に期待感　ドリコムは『フルボッコヒーローズ』の「事前登録4万人」で切り返す

12月19日の東京株式市場では、米モバイルゲーム大手との提携を発表したコロプラ<3668>が買われた。新作期待のあるドリコム<3793>も上昇した。一方、『パズドラZ』の販売好調が伝わったガンホー<3765>が下落。ケイブ<3760>も大きく売られた。

コロプラは前日比93円（3.3％）高の2910円で取引を終えた。前日（12月18日）に『Deer Hunter 2014』などで知られる北米の大手モバイルゲームデベロッパーGlu Mobileとスマートフォン向けゲームの共同開発・運営における業務提携を結ぶと発表（関連記事）。海外でのゲーム展開などに対する期待感が出たようだ。
 

■ドリコムは「事前登録者数4万人突破」で切り返す

ドリコムは朝方売られたものの、午後に切り返し、終値は1万3400円高の19万8900円だった。新作『フルボッコヒーローズ』への期待感から前日に大きく上げた反動で、午前中は利益を確定する売りが優勢。ただ、午後に『フルボッコヒーローズ』の事前登録者数が4万人を突破したと伝わると（関連記事）、株価も上昇に転じた。実際の収益が見えない「事前登録」を材料とした買いは、値動きだけを期待した短期的な買いとする見方が多い。

■ガンホーに買い続かず、『パズドラＺ』の好調スタートに対する反応鈍い

一方、好材料への反応が鈍かったのはガンホー。3DS向けの新作『パズドラＺ』の発売初週（12月9日～15日）の販売本数が54万本と、好調な滑り出しだったと伝わった。買いが先行したものの勢いは続かず、取引終了にかけて売られた。終値は800円（1.2％）安の6万7100円。『パズドラＺ』は話題作だけに、「すでにある程度のヒットは織り込まれている」との見方があった。 ケイブは取引制限値幅の下限（ストップ安）である前日比700円（16％）安の3680円まで売られた。なお、取引終了後にグリーとの資本業務提携解消を発表した（関連記事）。  以下、19日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ドリコム	3793	198,900	13,400	7.22%
任天堂	7974	13,680	650	4.99%
オルトプラス	3672	2,465	80	3.35%
コロプラ	3668	2,910	93	3.30%
アエリア	3758	1,444	45	3.22%
モブキャスト	3664	1,308	37	2.91%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,159	55	2.61%
日本ファルコム	3723	1,099	20	1.85%
ＧＭＯインターネット	9449	1,364	20	1.49%
サイバーエージェント	4751	4,285	35	0.82%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	1,822	11	0.61%
ＥＮＩＳＨ	3667	2,660	11	0.42%
コナミ	9766	2,455	8	0.33%
セガサミーＨＤ	6460	2,683	8	0.30%
クルーズ	2138	3,850	5	0.13%
ＫＬａｂ	3656	756	-1	-0.13%
ボルテージ	3639	1,209	-3	-0.25%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,208	-6	-0.49%
カプコン	9697	1,907	-16	-0.83%
ディー・エヌ・エー	2432	2,090	-19	-0.90%
日本一ソフトウェア	3851	779	-8	-1.02%
ガンホー	3765	67,100	-800	-1.18%
ネクソン	3659	956	-15	-1.54%
エイティング	3785	1,864	-36	-1.89%
マーベラスＡＱＬ	7844	748	-18	-2.35%
グリー	3632	973	-25	-2.51%
アクセルマーク	3624	728	-31	-4.08%
エイチーム	3662	5,160	-240	-4.44%
ミクシィ	2121	5,060	-360	-6.64%
ケイブ	3760	3,680	-700	-15.98%