クリーク・アンド・リバー社、13年3~11月期は16%増収 営業益は2%増 日韓でクリエイターのエージェンシー事業が好調

クリーク・アンド・リバー社<4763>は1月9日、2014年2月期第3四半期(2013年3~11月)の連結決算を発表した。売上高は前 年同期比16.2%増の152.85億円、営業利益は2.0%増の8.88億円、経常利益は2.8%減の8.91億円、四半期純利益は17.7%増の 3.93億円だった。

映像、ゲーム、広告・出版などのクリエイターを対象としたエージェンシー事業を展開する主力の「クリエイティブ分野」が好調で、日韓で2ケタの増収を達成した。ただ韓国は、企業規模拡大に伴うコスト増加などの影響で収益性が低下傾向にあるという。
 

以下、事業分野別の概要。

クリエイティブ分野(日本):売上高99.61億円(前年同期比19.7%増)
映像・TV分野では、企画・制作協力を担当する番組が増加するなど、業容を拡大。ゲーム分野では昨年11月に初となるオリジナルのソーシャルゲーム『神魔召喚ギルティチェイン』をリリースした。出版分野においては、Amazon Kindleなど複数の専用端末に向けて電子書籍取次事業を実施。配信数、ダウンロード数が増加しているという。

クリエイティブ分野(韓国):売上高21.78億円(前年同期比34.3%増)
連結子会社CREEK & RIVER KOREAが、日本と同様のビジネスモデルを韓国にて展開。TV・映像分野におけるクリエイターの派遣事業が順調に伸びた一方、企業規模拡大に伴う社会保険料負担の増加などの影響で収益性が低下傾向にあるという。

医療分野:※売上高20.71億円(前年同期比1.6%減)
連結子会社メディカル・プリンシプル社が、「民間医局」のブランドのもと、ドクター・エージェンシーを中心とした事業を展開。全国各地での慢性的な医師不足、地域的偏在を背景に、各医療機関からの医師へのニーズは高く、紹介事業が順調に伸びているという。

(※メディカル・プリンシプル社が前年度、決算日を12月末から10月末に変更している。今年度の第3四半期は2013年2~10月の9カ月間を連結、前年度の第3四半期は2012年1~10月までの10か月を連結しており、ずれが生じている。医療分野の2013年3~11月の売上高は前年同期比で6.4%増加しているとのこと)
 
その他の事業:売上高10.73億円(前年同期比3.2%減)
IT分野や法曹分野のエージェンシー事業を展開する。


なお、2014年2月期通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。
 
株式会社クリーク・アンド・リバー社
http://www.cri.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社クリーク・アンド・リバー社
設立
1990年3月
代表者
代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
決算期
2月
直近業績
売上高441億2100万円、営業利益39億5600万円、経常利益40億200万円、最終利益28億9900万円(2023年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4763
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