メディア工房、第1四半期は売上高9%減 営業益は3割減…スマホ向け堅調も、フィーチャーフォン向けの減少補えず

メディア工房<3815>は1月10日、2014年8月期第1四半期(2013年9~11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比9.1%減の5.60憶円、営業利益は32.4%減の1.13億円、経常利益は34.2%減の1.10億円、四半期純利益は51.4%減の5100万円。

各移動体通信事業者(キャリア)のスマートフォン公式サイトやLINE、GREE向けにコンテンツ・データ提供を進め、スマホ向けコンテンツの売上高を伸ばしたが、フィーチャーフォン向けの売上高減少を補うまでに至らなかった。ブランド事業やその他事業も不振が続いた。
 

以下、事業別の概要となる。

コンテンツ事業:売上高5.53億円(前年同期比9.6%減)、営業利益は2.34億円(同15.1%減)
第1四半期は、「dメニュー」など各キャリアのスマホ用公式サイトやネイティブアプリなどのスマホ向けコンテンツの売上高は着実に増加したものの、フィーチャーフォン向けコンテンツの売上高減少分を補うまでに至らなかった。

フィーチャーフォン向けは、新規占いコンテンツをキャリア公式サイトへ継続的に投入した。スマートフォン向けでは、各キャリアのスマホ用公式サイトに占いコンテンツを積極的に投入したほか、LINEとの連携アプリである「LINE占い」へのコンテンツの提供、GREE内サービスの「GREE占い」へ占いロジック・データの提供、AppStoreやGooglePlayへのネイティブアプリ配信を進めた。

市場が縮小傾向にあるPC向けコンテンツは、新規コンテンツを毎月1本投入し、売上高と利益額の維持に努めたことで底堅く推移した。海外展開は、中国のSNS「開心網」、ポータルサイト「QQ.com」「SOHU.com」、検索サービス「百度」、韓国最大級の占いサイト「フォーチュンエイド」へ占いコンテンツの提供を実施した。

ブランド事業:売上高300万円、営業損失は2200万円
韓国人気女性グループ「T-ARA」をイメージキャラクターに起用し、「DPG!」を冠したブランドで、商品販売店舗、ECサイト、関連ゲームなどを展開する。2013年9月には商品販売店舗「DPG!青山店」がオープンし、同年12月にECサイト「DPG!ONLINE」の運営を開始した。

その他:売上高300万円(前年同期比200万円減)、営業損失1800万円(前年同期は1000万円)
連結子会社MKコミュニケーションズの電話占いサービス、楽天市場などのインターネットサイトで化粧品販売を手掛けている。


なお、2014年8月期通期の業績予想については、新規事業に不確定要素が多く、予想が極めて困難として、公表を見送った。
株式会社メディア工房
https://www.mkb.ne.jp/

会社情報

会社名
株式会社メディア工房
設立
1997年10月
代表者
代表取締役社長 長沢 一男
決算期
8月
上場区分
東証グロース
証券コード
3815
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