ゲーム株概況 全体相場の下落を受けて売り優勢。上方修正のコロプラが売買交錯、任天堂は経営方針説明会に失望感

1月30日の東京株式市場では、日経平均株価が一時500円を超える下落となるなど、全体相場が下落したことに加え、前日上昇していたこともあって、ゲーム関連株は朝方から総じて売り優勢となった。米国の量的緩和の縮小継続や新興国の不安もあり、運用リスクを回避する動きが広がっている。個別株では、ドリコム<3793>やアエリア<3758>、ミクシィ<2121>など直近で大きく株価をあげていた銘柄の下落が目立ったほか、上方修正で買われたコロプラ<3668>も一時マイナスとなる場面があった。


■乱高下のコロプラ
コロプラは、29日、2014年9月期の業績予想を上方修正し、営業利益予想を120億円から180億円に引き上げた(速報記事決算説明会レポート)。スマートフォン専用オンラインゲームアプリの売上が想定をはるかに上回るペースで好調に推移したためだ。株価についてはこの日は乱高下となった。利益確定の売りが出る一方、下値では押し目買いや買い戻しが入り、この日は15円高の3935円とかろうじて前日比プラスで取引を終えた。


■任天堂は説明会を受けてマイナスに
任天堂<7974>は、この日は朝方は自社株買いや経営方針説明会への期待から朝方は買い優勢となったものの、買い一巡後はマイナスに転じた。この日開催された経営方針説明会で、スマートデバイスを活用するものの、従来のハード・ソフト一体型のビジネスを経営の中核に据える方針に変更はないとの発表に失望感が出た模様。市場では、スマートデバイス向けのゲームアプリの配信など、スマートデバイスの本格活用を期待する向きが強かったようだ。

 
銘柄名 コード 現在値 前日比 前日比率
エイティング 3785 1,830 10 0.55%
コロプラ 3668 3,935 15 0.38%
enish 3667 2,775 6 0.22%
コナミ 9766 2,457 -15 -0.61%
ボルテージ 3639 1,645 -16 -0.96%
ネクソン 3659 893 -9 -1.00%
日本ファルコム 3723 1,031 -14 -1.34%
GMOインターネット 9449 1,306 -28 -2.10%
ディー・エヌ・エー 2432 2,009 -45 -2.19%
コーエーテクモHD 3635 1,267 -30 -2.31%
KLab 3656 787 -19 -2.36%
スクウェア・エニックス・HD 9684 2,763 -67 -2.37%
セガサミーホールディングス 6460 2,468 -67 -2.64%
ケイブ 3760 3,450 -100 -2.82%
日本一ソフトウェア 3851 822 -24 -2.84%
エイチーム 3662 8,100 -260 -3.11%
バンダイナムコHLDGS 7832 2,381 -81 -3.29%
ガンホー・オンライン・エンター 3765 649 -24 -3.57%
サイバーエージェント 4751 4,800 -185 -3.71%
モブキャスト 3664 1,191 -46 -3.72%
カプコン 9697 2,005 -82 -3.93%
任天堂 7974 12,325 -555 -4.31%
アクセルマーク 3624 836 -42 -4.78%
グリー 3632 1,030 -54 -4.98%
オルトプラス 3672 2,281 -122 -5.08%
マーベラスAQL 7844 672 -38 -5.35%
ミクシィ 2121 5,600 -400 -6.67%
アエリア 3758 1,755 -135 -7.14%
クルーズ 2138 4,425 -395 -8.20%
ドリコム 3793 277,000 -28,500 -9.33%