ガンホー、2013年12月期は営業益881%増の912億円と大幅増益…『パズドラ』がけん引。関連売上高は1485億円に。QonQでは増収減益

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は、この日(2月3日)、2013年12月期の連結決算を発表し、営業利益が前期比881%増の912億円と大幅な増益を達成した。「パズル&ドラゴンズ」が引き続き好調に推移したことが主な要因だった。

同社の発表した決算は、売上高1630億円(同531.5%増)、営業利益912億円(同881.1%増)、経常利益901億円(同863.1%増)、当期純利益547億円(同567.1%増)だった。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。

■PCオンライン事業は、売上高60億円(前期比25.3%減)、営業損益8億円の赤字(同13億円の黒字)だった。ゲームユーザーがパソコンからスマートフォンへと移行がはじまり、またコミュニティツールの種類が格段に増加したことで、ゲームにログインせずともユーザー同士のコミュニティが活性化される環境が整ってきたことから、ゲームにログインする動機づけが弱まり、売上が減少傾向となった。

■モバイルコンシューマ事業は、売上高1572億円(同772.5%増)、営業利益934億円(同975.2%増)だった。「パズル&ドラゴンズ」が好調に推移した。第2の柱となる「ケリ姫スイーツ」及び「ディバインゲート」もそれぞれ着実にユーザー数を増やし、売上ランキングでも上位に位置し続けている。さらにコンシューマ向けタイトルでは、ガンホーグループ全体で新作タイトル5本の発売を行い、中でも「パズドラZ」は発売開始から8日目で累計出荷本数100万本を突破した。

また「パズル&ドラゴンズ」関連の売上も公開されており、前期比10.1倍(917.8%増)の1485億円と全体に占める割合は91.1%になったとのこと。

 
【パズル&ドラゴンズ関連売上高】


■四半期別ではQonQで減収減益

なお、10-12月期の業績は、前四半期(7~9月期)との比較では増収減益となった。売上高467億円(前四半期比12.4%増)、営業利益227億円(同2.8%減)、経常利益214億円(同8.2%減)、四半期純利益121億円(同15.8%減)だった。

 
【ガンホーの四半期別売上高の推移(億円)】
 
【ガンホーの四半期別営業利益の推移(億円)】


また1月単月での単体売上高(見込み値)も公開されており、前年同月比187.4%増の165億円だった。



■2014年12月期の見通し

2014年12月期の業績見通しは非開示。米国ナスダックに上場している子会社Gravityが業績予想を開示しない方針としているため。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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