スクエニHD、第3四半期は営業利益78億円と黒字転換…ゲームとアミューズメント関連の収益が改善。ミリオンアーサーは台湾、中国でもヒット

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、本日(2月5日)、第3四半期累計(2013年4~12月期)の連結決算を発表し、営業利益が78億1500万円と黒字転換に成功した。前年同期は、48億5300万円の赤字だった。家庭用ゲームソフトやオンラインゲームを展開するデジタルエンタテインメント事業と、アミューズメント事業が好調だったことが主な要因。また円安による為替差益も経常利益を押し上げた。

同社の発表した決算は、売上高1024億7300万円(前年同期比0.3%減)、営業利益78億1500万円(前年同期48億5300万円の赤字)、経常利益99億9100万円(同42億0100万円の赤字)、四半期純利益51億7900万円(同57億4500万円の赤字)だった。





セグメント別の状況は以下のとおり。

○デジタルエンタテインメント事業は、売上高565億5200万円(同2.2%減)、営業利益67億9600万円(同3億9200万円の赤字)だった。北米での家庭用ゲームソフトのディストリビューション販売が好調であったほか、オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のソフトウェア販売が好調に推移した。またブラウザゲーム「戦国IXA(イクサ)」や、スマートフォン向けゲーム「拡散性ミリオンアーサー」も韓国に続き、台湾、中国本土でもヒットした。

○アミューズメント事業は、売上高361億6300万円(同7.0%増)、営業利益43億8800万円(同3億1600万円の赤字)だった。8月に発売した「ロード オブ ヴァーミリオンⅢ」、11月に発売した「グルーヴコースター(アーケード版)」などアミューズメント機器の販売が好調に推移したほか、アミューズメント施設運営も堅調に推移した。

○出版事業コミックは、売上高75億4900万円(同13.9%減)、営業利益16億6500万円(同18.5%減)だった。一部人気タイトルの新刊が減少したこと等により、前年同期と比較してコミックスなどの売上が減少した。

○ライツ・プロパティ等事業は、売上高26億8200万円(同10.7%増)、営業利益6億4200万円(同70.4%増)だった。自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラック等の販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化に努めた。

 
【四半期別の売上高の推移(単位:億円)】



【四半期別の営業利益の推移(単位:億円)】
出所:決算短信のデータを集計し作成。



■2014年3月期の見通し

2014年3月期は、売上高1400億円~1500億円(前期比5.4%減~1.4%増)、営業利益50億円~90億円(前期60億円の赤字)、経常利益50~90億円(同43億円の赤字)、当期純利益35~60億円(同137億円の赤字)を見込む。従来予想からは変更はない。


株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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