【ゲーム株概況】全体相場の下げ止まりでゲーム株にも買い戻し　決算発表のスクエニHDは下げる

2月5日の東京株式市場では、全体相場がいったい下げ止まったことを受けて、買い戻しや買い直しがゲーム株に入った。一方、コロプラ<3668>やサイバーエージェント<4751>など足もとで人気化していた銘柄には、相場急落で証券会社に追加入金する必要が出てきた投資家の換金売りが出たとの見方があった。

目立った材料はないが、日本一ソフトウェア<3851>、マーべラスAQL<7844>の上げ幅が目立った。相場全体の心理悪化で前日にかけて売り込まれた反動から、買い戻しや、割安とみた買いが入ったと考えられる。新興ゲーム株全般に同様の反発がみられる。

一方、ガンホー<3765>が2％安、コロプラが5％安、サイバーエージェントが8％安と売られた。いずれも個人投資家の人気が高かった銘柄だ。前日までの相場全体の急落で、信用取引で含み損が発生し、追加担保の差し入れ義務（追い証）が生じた個人投資家が多いとみられる。追い証として追加入金するために保有株を投げ売りする動きが人気株に出たとの見方があった。

スクウェア・エニックスHD<9684>は取引時間中に決算を発表。内容は好調だったが、目先の好材料が出尽くしたとみた売りに押された。『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』の急速な立ち上がりを受けて人気化していたため、こちらも追い証発生に伴う売りに押された可能性がある。

なお、スクウェア・エニックスHDとサイバーエージェントの下げ幅がきつい理由として、ネットの一部で『ドラクエモンスターズ スーパーライト』のガチャが話題になっていることを挙げる声があった。


5日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
日本一ソフトウェア	3851	695	69	11.02%
マーベラスＡＱＬ	7844	598	36	6.41%
エイチーム	3662	6,900	380	5.83%
モブキャスト	3664	997	39	4.07%
オルトプラス	3672	1,852	68	3.81%
バンダイナムコＨＤ	7832	2,207	70	3.28%
アエリア	3758	1,370	40	3.01%
エイティング	3785	1,354	31	2.34%
ドリコム	3793	254,600	5,600	2.25%
ディー・エヌ・エー	2432	1,812	37	2.08%
ＧＭＯインターネット	9449	1,150	23	2.04%
グリー	3632	905	17	1.91%
カプコン	9697	1,905	22	1.17%
コーエーテクモＨＤ	3635	1,158	13	1.14%
ボルテージ	3639	1,501	12	0.81%
ネクソン	3659	834	5	0.60%
セガサミーＨＤ	6460	2,255	10	0.45%
コナミ	9766	2,265	-6	-0.26%
ＫＬａｂ	3656	653	-8	-1.21%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,099	-31	-1.46%
アクセルマーク	3624	659	-11	-1.64%
ガンホー	3765	611	-12	-1.93%
クルーズ	2138	3,650	-95	-2.54%
ミクシィ	2121	4,615	-135	-2.84%
日本ファルコム	3723	840	-30	-3.45%
任天堂	7974	11,435	-465	-3.91%
コロプラ	3668	2,958	-147	-4.73%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	2,304	-130	-5.34%
サイバーエージェント	4751	4,400	-395	-8.24%
ケイブ	3760	2,200	-266	-10.79%