【ゲーム株概況】全般に下落、業績下方修正のKLabが10％安　決算発表前にミクシィが逆行高

2月13日の東京株式市場では、全体相場が大幅の下落した流れを受け、ゲーム株も総じて売られた。とりわけ、前日に2013年12月期の最終赤字幅が25億円に拡大すると発表したKLab<3656>への売りがきつく、株価は10％近く下げた。一方、きょうの取引終了後に決算発表を控えていたミクシィ<2121>とコロプラ<3668>が逆行高となった。

KLabは前日比76円（9.7％）安の708円で取引を終えた。最終赤字の拡大は、事業構造改善費用13億円と減損損失2億円など特別損失を計上したため。第4四半期（13年6～8月）にリリースしたゲームの不振と、それを受けて当初のリリース計画を変更したことで、売上高も下方修正した（関連記事）。

スクウェア・エニックスHD<9684>は3％安の2359円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2月12日付の投資家向けリポートで、投資判断を3段階の最上位から真ん中に一段階引き下げたことが売りを誘ったという。同証券は『拡散性ミリオンアーサー』『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』のヒット化などを考慮し、業績見通しと目標株価を引き上げた（2170円→2330円）ものの、目標株価に対して現在の株価が大きく上回っていることから投資判断を引き下げた。

ミクシィは取引終了直前に大きく買われ、終値は190円（3.8％）高の5240円だった。新作モバイルゲーム『モンスターストライク』のランキング推移が好調だったため、決算内容に対する期待が先行したもよう。なお、取引終了後に2014年3月期の業績予想の上方修正を発表。営業損益について、これまでの16億円の赤字予想から、2億円の黒字予想に引き上げている（関連記事）。


13日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
ミクシィ	2121	5,240	190	3.76%
コロプラ	3668	3,045	48	1.60%
カプコン	9697	1,835	-3	-0.16%
アクセルマーク	3624	709	-5	-0.70%
モブキャスト	3664	1,111	-8	-0.71%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,319	-36	-1.53%
コナミ	9766	2,301	-45	-1.92%
セガサミーHD	6460	2,307	-46	-1.95%
ＧＭＯインターネット	9449	1,115	-23	-2.02%
コーエーテクモHD	3635	1,176	-26	-2.16%
日本ファルコム	3723	956	-25	-2.55%
オルトプラス	3672	2,020	-55	-2.65%
サイバーエージェント	4751	4,440	-130	-2.84%
ディー・エヌ・エー	2432	2,222	-69	-3.01%
スクウェア・エニックスHD	9684	2,359	-78	-3.20%
ガンホー	3765	647	-22	-3.29%
マーベラスＡＱＬ	7844	607	-21	-3.34%
グリー	3632	1,012	-37	-3.53%
任天堂	7974	11,715	-450	-3.70%
エイティング	3785	1,348	-58	-4.13%
日本一ソフトウェア	3851	750	-35	-4.46%
ボルテージ	3639	1,598	-76	-4.54%
バンダイナムコHD	7832	2,154	-109	-4.82%
クルーズ	2138	3,650	-200	-5.19%
ネクソン	3659	837	-46	-5.21%
エイチーム	3662	6,480	-400	-5.81%
ドリコム	3793	270,000	-18,200	-6.32%
アエリア	3758	1,570	-110	-6.55%
ケイブ	3760	2,260	-197	-8.02%
ＫＬａｂ	3656	708	-76	-9.69%