KLabの2013年12月期、営業赤字12億2300万円…新作の遅延や既存タイトルの落ち込みで 「ラブライブ!」は好調持続

KLab<3656>は、この日(2月14日)、2013年12月期の連結決算を発表した。決算期変更に伴い、16カ月決算となったため、前期との比較はない。

同社の発表した決算は、売上高209億9300万円、営業損益12億2300万円の赤字、経常損益9億4100万円の赤字、当期純損益25億6300万円の赤字となった。
 


 

同社では経営成績の状況について以下のようにまとめている(短信からの抜粋)。

第1四半期から第4四半期(平成24年9月1日~平成25年8月31日)

■ 年度を通じて、多数のリリース遅延が発生し、実際のリリース本数が計画本数を大きく下回ったため、売上が伸びなかった。
■ 新規にリリースしたタイトルについても、売上が低調なものが多く、リリース後の売上実績は、計画から大きく下振れした。
■ 開発遅延を取り戻すために外注費が増大し赤字体質となった。
■ 平成25年4月にリリースした「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は好調に推移。
■ 「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」の好調及び外注費を中心としたコスト削減を計画以上のスピードで推進した結果、平成25年5月に単月黒字化。
■ 平成25年5月以降売上高は計画に近い実績となったが、IPタイトルの売上構成比が増加したことにより、ロイヤリティの支払いが増加し、営業損益は計画に比べ赤字が拡大した。


第5四半期(平成25年9月1日~平成25年12月31日)

■ 第4四半期にリリースした「プロ野球グランドスラム」及び「Rise to the Throne」が不振。
■ 「Lord of the Dragons」の売上が下落。
■ 第4四半期リリースタイトルの不振を受けて、急遽リリース計画を変更し、新作タイトルのリリースを延期した。
■ 第5四半期でのリリースは1本のみとなり、新作タイトルによる売上貢献が少なかった。
■ この結果、第5四半期会計期間の売上高は5,504百万円となり、第4四半期会計期間に比べても実質的に減少した。
■ 売上の減少に伴い、営業損益についても△296百万円の営業損失となった。


【追記】

KLabの四半期別売上高と営業利益の推移は以下のとおり。

 
【四半期売上高の推移(億円)】
注)2013年9-12月のみ4カ月。
 

【四半期営業損益の推移(億円)】
注)2013年9-12月のみ4カ月。



■第1四半期の見通し

2014年12月期の第1四半期は、売上高40億5000万円、営業損益9000万円の赤字、経常損益8600万円の赤字、四半期純損益8600万円の赤字を見込む。2014年12月期の見通しについては見通しを見積もることが困難なため。


 
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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