NHN PlayArt、「comico」の第1回投稿コンテンストで15作品を表彰。声優の金田朋子さん、小林ゆうさん、お笑い芸人の前田登さんが登場。

NHN PlayArtは、3月15日、東京都内で、サービス開始から100日で100万ダウンロードを突破した、スマートフォン向けコミックサービス「comico」の第1回投稿コンテンストの表彰式を開催し、入賞した15作品を発表するとともに、受賞者の表彰を行った。

このコンテストは、新たなクリエイターを発掘することを目的として、昨年12月から今年2月まで作品を募集した。応募作品は昨年10月にサービスをかいししたばかりだが、実に379作品もの投稿があったという。編集部による一次審査では当初20作品を予定していたが、クオリティの高さから30作品まで引き上げ、その後、読者投票と編集部による審査を通じて、今回の15作品が選ばれた。

その結果、満場一致で決定する「大賞」の受賞作品はなかったものの、賞金50万円とcomico連載権が与えられる佳作4作品、30万円とcomico連載権が与えられる特別賞が5作品、賞金10万円が与えられる奨励賞の6作品が発表された。

当日の授賞式では、人気声優でcomicoの4月から放送予定のラジオCMにも出演する金田朋子さんと小林ゆうさんがプレゼンターとして登場し、お笑い芸人の「はりけ~んず」の前田 登さんが担当。金田さんを中心にボケとツッコミ、掛け合いで授賞式を盛り上げた。小林さんが時に少年のような声そして時に落ち着いた声を使いながら賞状を読み上げて栄誉をたたえ、金田さんは、突拍子もないコメントをまじえつつ、「賞金は何に使うんですか?」などと質問をしながら賞金と盾を渡した。

 
【金田朋子さん(左)と小林ゆうさん(右)】




【賞状を授与する小林ゆうさん】



【盾と賞金を渡す金田朋子さん】



【司会を担当した前田登さん】



最後に、NHN PlayArtのコミック事業部プロジェクトリーダーの渡辺真理氏は、総評として、縦スクロールでスラスラと読めるようにする、スマートコミックのフォーマットに戸惑う人が多かったのではないかと指摘する一方、公式作家から新しい技法の提案や、投稿作品に従来のマンガにはない表現手法を取り入れるなど新しい技法が続々と生まれており、まさに成長中であると語った。同社では、今後もcomicoの新しい可能性を追求していくため、今後も継続的にコンテストを行っていく予定だ。


【渡辺真理氏】



なお、受賞作品と編集部のコメントは以下のとおり。興味のある作品があったら、これを機会に読んでみてはいかがだろうか。


■佳作

●びびぱら/naa


編集部コメント
共感できる主人公に一目で分かる個性を持ったキャラたちが生き生きと描かれており、その魅力的なキャラメイクと、縦スクロールでも頭にスッと入ってくるテンポの良さが評価につながりました。塗りの鮮やかさもスマホに向いています。あとはこのキャラとストーリーにどれだけ「びびぱら」らしさを増やしていけるか。勢いはあるので期待しています。


●真夏日/志摩


編集部コメント
この作品は投票率やお気に入り登録など、読者の反応がとても高く出ている作品でした。登場人物の繊細な心理描写の中に、作家さんが普段どう世界を見ているかの感性が感じられます。その優しい世界観と柔らかい雰囲気に心を掴まれた読者の方も多いのではないでしょうか。


●二分遅れ/西造


編集部コメント
最初の時点では一話だけ。でもその一話がとてつもなく印象に残っていたため、続きを期待しての一次通過でした。果たしてその期待以上の続きをあげてくれました。物語はダントツ。それに合った雰囲気の絵もバツグンでした。心に何かがコトリと置かれる、そんな余韻の残る作品。惜しむらくはカラーでも見てみたかったという部分です。


●R!P・G/てっちゃん


編集部コメント
得票数は正直それほど伸びませんでしたが、男性の支持率がとても高い作品でした。ギャグでありながら、ツッコミが登場せずボケ倒していくという、大胆に見えて緻密に織り込まれたギャグセンスには光るものを感じます。繰り返し読んでもまた同じところで笑ってしまう、そんな中毒性の性がありました。



■特別賞

●パラれーる/樹月敏郎


編集部コメント
全話を通してキャラクターもブレておらず、漫画としての起承転結がしっかりとしていました。安心して楽しく読み進めることができる作品を創れるというのは基礎力の高さに由来するものだと思います。最新話にいくほど縦スクロールに適応した演出にも挑戦されており、そこも評価のポイントとなりました。


●育児系男子~イクメン~/月見狗


編集部コメント
全作品中、一番女性投票率が高い作品でした。育児系のマンガは、ともすればリアルすぎて地味になってしまったり共感できる経験者しか読まない、というようなものになりがちなのですが、ファンタジー的な雰囲気で描くことによって、読者の窓口を広げることに成功しています。


●傷だらけの悪魔/澄川ボルボックス


編集部コメント
まだ物語的には冒頭部分ですが、これから始まるであろうドロドロとした人間模様に期待を抱ける描写が光っていました。鮮やかなカラーセンスや、内面を表情で表現しようと挑戦している部分も含め、今後さらに成長が期待できると感じた作品です。


●フニクラ☆フニフニ/白金らんぷ


編集部コメント
全体的にシュールな世界観ではあるものの、一言では片付けられないギャグセンスと才能にヒットの可能性を感じます。良い意味で期待を裏切る展開ができるので、そのセンスを大事にオリジナルの世界観を高めていっていただきたいです。


●狐と幼女の365 日/ナナシ


編集部コメント
今回投票数が1位の作品で、ブラッシュアップ期間の更新も多く、ハートフルなお話は読者をひきつける力を十分と持っています。登場人物もよく作り込まれており作品としての完成度は高いですが既存のコマ割だったため、縦スクロール・カラーというcomicoの特色も活かした作品作りにもぜひ挑戦してほしいです。



■奨励賞

●GOBLINS/マリモネコ



●永遠の十代/荒井海鑑



●妖精勇者/kika



●トウカノ灯/一条むう



●ダストシューター/リン・コウキ



●TEQUILA - テキーラ/大和武士





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NHN PlayArt株式会社
http://www.nhn-playart.com/

会社情報

会社名
NHN PlayArt株式会社
設立
2015年10月
代表者
代表取締役社長 丁 佑鎭
決算期
12月
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