ハイパフォーマンスデザインパック、IDCフロンティアに関するスマホアプリ&ソーシャルゲームインタビュー記事

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【インタビュー】「ゲーム開発に集中してもらう為に」…人気アプリのサーバー構成と運用ノウハウをパッケージ化した、IDCフロンティアの新インフラサービスの利点に迫る

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IDCフロンティアは、2月25日、人気アプリのサーバー構成や運用ノウハウに基づき、最適なインフラ構築と運用監視サービスを総合的に提供するサービス「ハイパフォーマンスデザインパック」を発表した。

「ハイパフォーマンスデザインパック」は、同社が預かるランキング上位の人気アプリのインフラ構築・運用経験をもとに、高負荷のサービスに最適なインフラ構成と運用監視をデザインし、テンプレート化・パッケージ化して提供しているサービスだ。

本稿では、「ハイパフォーマンスデザインパック」を手掛けたIDCフロンティアの担当者に、サービス利用時におけるメリットはもちろん、ゲーム業界のインフラの裏側と最新動向についてもインタビューしてきた。

 


 

■IDCフロンティアの技術力とノウハウを集結


【インタビュー対象者】
技術開発本部 UX開発部 部長 兼 クラウドアーキテクト
寺門 典昭 氏(サービス開発責任者)

カスタマーサービス本部カスタマーリレーション部
カスタマーリレーショングループ 兼 テクニカルエバンジェリスト
梶川 治彦 氏(サービス開発担当者)

カスタマーサービス本部カスタマーリレーション部
カスタマーリレーショングループ
大内 淳一 氏(サービス運用担当者)


――:本日はよろしくお願いします。まず御社の新サービスとなる「ハイパフォーマンスデザインパック」の概要について教えてください。

寺門氏:「ハイパフォーマンスデザインパック」は、インターネットで提供されるゲームやコマース、検索、ニュースサイト、キャンペーン・広告連動サイトなど、短時間で大量なアクセスやデータベース処理が要求されるサービスに特化した、インフラ環境パッケージとなります。

また、ミドルウェアの処理性能を約50~70%高めたサーバーと、構成に応じた監視や高負荷時の運用などがあらかじめデザインされており、専門の知識がなくとも高負荷に耐えうるサイトを容易に構築できるほか、運用や監視も任せることが可能となっています。


――:本サービスを利用するにあたり、何か特徴的なメリットなどはありますか。

寺門氏:グラフでも出させていますが、ある適切なチューニングをすることによって、インフラが持つパフォーマンスのポテンシャルを最大限に引き出したことです。このチューニングを通して、高負荷をスムーズにさばき、サーバースペックを最大限に活かせるだけなく、コスト削減にも繋げることができました。

梶川氏:また、「MHA for MySQL」の導入も安心してご利用いただけるポイントになります。こちらは「MySQL」のフェイルオーバー(※サーバー障害時に代替サーバーが処理やデータを引き継ぐ機能)を自動化する仕組みの一部となります。

「MySQL」にはマスターとスレーブがそれぞれあるのですが、基本的にはマスターが落ちたときにはフェイルオーバーはしません。ただ、今回の仕組みでは、ケースにもよりますが、だいたい10~20秒ぐらいでサーバーが切り替わる機能が標準で入っています。パフォーマンスだけではなくて、こうした障害の発生しにくさを計る“可用性”も継続して提供できるというのは、今回のサービスのポイントにもなっています。
 

■「ハイパフォーマンスデザインパック」の特徴 <リリースより抜粋>

・ランキング上位の人気アプリで利用実績の高いオープンソースのミドルウェアを採用
・スケールしやすく負荷に強いインフラデザイン
・高速なNginx(*1)でトラフィックを処理し、MHA for MySQL(*2)で高可用性を実現
・サーバーチューニングにより同環境比70%増でのサイトページビューの処理が可能
・アクセス集中をさばく高度運用やモニタリングもデザイン化し利用者側での運用が不要

■インフラデザイン(IDCフロンティア クラウド利用の場合)



▲ハイパフォーマンスデザインパックの標準構成


▲オープンソースのミドルウェア(Nginx/MySQL)チューニング結果の例(*3)

*1 Nginx(エンジンエックス)はHTTP とリバースプロキシなどの機能を持つサーバー
*2 データベースであるMySQLの冗長構成をMHA for MySQLで管理
*3 自社による試験結果

――:そもそも本サービスを開発するにいたった経緯とは。

寺門氏:当社をご利用いただいているゲーム業界のお客様は、非常に技術的な要素を取り入れるのに対して敏感なうえに、様々なオープンソースのソフトウェアなどを、アグレッシブに使用している傾向が見受けられます。ただ、ゲームは突如として爆発的にヒットするなど、動向が予想できないところも多々あるため、どうしてもインフラやキャパシティにおいては、“効率的な処理ができるソフトウェア”を選ぶ必要があります。

そもそも弊社では、ゲーム業界のお客様にインフラを提供するにあたり、デザイン(設計)を一緒に手掛けることが多くあります。そこで使われているツールや、どのようにお客様が構成されているかを側で見ていたこともあり、これらのノウハウを弊社の新たな価値として、お客様に提供するということから「ハイパフォーマンスデザインパック」の企画を立ち上げました。


――:導入フローについてお聞きしたいのですが、実際に申し込んでから利用できるまで、どれほどの期間を要しますか。また、メニューとして価格などは決まっているのでしょうか。

梶川氏:概ね5営業日ほどでご利用できます。なお、弊社のインフラを使っていいただくことが前提となりますが、こちらはお申し込みと同時に適用されます。価格については、現在、最終調整中です。


――:なるほど。ということは、あくまでも現在はクローズドで提供されていることですね。

寺門氏:はい。現在は、「ハイパフォーマンスデザインパック」をご利用いただいているお客様に、利用状況や各種改善点などをヒアリングしながらメニュー項目をFIXさせる期間となっています。恐らく4~5月あたりに価格やメニュー項目も決定した状態として、再度正式にリリースさせていただきますが、お申し込みは可能となっておりますので、お問い合わせください。


――:ちなみに、現在クローズド版を利用されている方(企業)からは、どのような要望や反響などがありますか。

大内氏:おもに「監視ツール」をメインで利用したいとおっしゃっていただくことが多いですね。やはり実際にきちんと何が起こっているかを正確に把握することは、運用においては非常に大切なことでもあるため、みなさん「監視ツール」を重要視されているようです。その次にパフォーマンスに目を向ける形になります。

今回のサービスで用いている「監視ツール」の“Nagios”に関しても、ある程度監視項目が決まっているデザイン(設計)となっています。あらかじめ主眼を置くポイントが設定されているため、すぐにセットアップも完了できるようになっています。


――:厳選かつチューニングまで施された本サービスのインフラデザインですが、顧客の要望に併せてカスタマイズすることは可能なのでしょうか。

寺門氏:正式なメニューとしては調整中ですが、導入は検討しています。まだ足りないメニュー項目もございますが、こちらは順次追加してまいります。


 

■データセンターから見るゲーム市場とは


――: IDCフロンティアさんの強みついてお聞かせていただければと思います。

寺門氏:弊社はデータセンターも自社で運用しているため、クラウド以外の多種多様なインフラを提供することができます。おもにクラウドでは仮想サーバーがメインとなりますが、パフォーマンスを要求されるのであれば、物理サーバーを組み合わせたデザイン(設計)にも対応することが可能です。

また、保証された品質面も強みのひとつとなります。弊社のクラウドは、月間で仮想マシンとインターネット接続の稼働率が99.999%として、ふたつのSLA(Service Level Agreement:品質保証制度)を適用しています。この値は月間27秒以上の通信断、またはサービスが利用できないという状況になれば、サービス料金の減額をするような仕組みになっている、といった具合です。こうしたサービスの品質面の保証はもちろん、お客様に対するケアは我々の強みでもありますね。
 


そして、当然お客様は自身のサービスが成長することを見込んでいます。ただ、そうなるとサービスの規模が大きくなり、クラウドからデータセンターに移行するなどの手間も出てきますが、これらを弊社ではシームレスに移行することが可能です。


――:なるほど。とはいえ、昨今AWS(Amazon Web Services)の需要も高まってきますが、こちらに関してはいかがでしょうか。

寺門氏:AWSに関しては、お客様からCPUやメモリ、ストレージなどのインスタンスタイプで比較されますね。そこから価格についての差を見られるのですが、やはり我々としては処理能力で選んでいただくのが正しいと思っています

また、先程も申し上げましたが、長期的なビジネスを見据えた際に、企業の成長レベルに併せてインフラを選ぶことができ、なおかつそれらを一括で提供できるということは、我々データセンターならではの強みでもあると思っています。「ずっとクラウドを使っていれば大丈夫ですよ」、といった自分たち都合でサービスを押し付けることはいたしませんし、お客様と段階的に色々な形で未来を描いていくスタンスでおります。


――:運用面に関しては、どのように見られていますか。

大内氏:幸いにも弊社のカスタマーデスクは、問い合わせに対して迅速かつ丁寧に回答しているということで、非常に高い評価をいただいています。今回のサービスにおいても立ち上げ時、セットアップを含めてお客様に利用してもらうとなると、様々な質問が出てくると想定しています。

それら疑問に思っている問い合わせに対して、各担当のエンジニアが迅速に回答を返して解決できるような座組を整えています。これらの徹底した配慮が評価されてか、一度別のサービスに移られたお客様が再び戻ってくる事例もありました。


――:そのほか、技術面ではいかがでしょう。

梶川氏:やはりミドルウェアまで提供していることもあり、弊社でカバーする範囲は大きいです。データセンターもあるため、電源から物理サーバーまで、下のほうから管理できるということは、魅力的に見えるところだと思っています。何か問題が生じた場合にも、きちんと責任範囲を切り分けているため、お客様も安心してご利用いただけると自負しています。


――:データセンター事業を手掛けるみなさんが思う、いまのゲーム業界におけるインフラの裏側や実情などもお聞きしてよろしいでしょうか。

梶川氏:やはりゲームに関していえば、キャンペーンやイベントなどのタイミングで、突然アクセス数が爆発的に増える特徴があります。そのため、それ相当なインフラのパフォーマンスが要求されます。お金をかければパフォーマンスは買えますが、やはり我々としてはコストパフォーマンスのことも考慮しながら、インフラの構成をベストな形で最適化していくことにも取り組んでいく必要があります。

寺門氏:また、最近のゲーム業界のインフラ実情としては、「プライベートクラウド」に興味を持つお客様が多いです。「プライベートクラウド」とは、クラウドシステムを自社内で構築して、企業内の部門やグループ会社などに対して、クラウドサービスを提供する形のことです。

当社のパブリッククラウドと同様に利用できる、CloudStackをベースにした「プライベートクラウドサービス」の引き合いが非常に多くなってきています。ここ最近までは、「ゲームは寿命が短い」とインフラ市場で見られていましたが、やはり当然ヒットすれば長期的な運用となるため、こうした「プライベートクラウド」の利用にも繋がっていくようです。


――:運用面から見るゲーム業界はいかがでしょう。

大内氏:人気のソーシャルゲームでは、イベントひとつで一瞬にピークを迎えてしまうことがあります。そのとき、どれだけのパフォーマンスが見出されるのかが、やはりお客様が非常に気にされる部分でもあります。我々は、それらに追随してパフォーマンスがでるようなシステムを提供していくほか、既存サーバーの機能強化を行う「スケールアップ」やサーバー台数を増やす「スケールアウト」など、臨機応変に提案していく必要がありますね


――:今後の「ハイパフォーマンスデザインパック」におけるロードマップを教えてください。

寺門氏:まずはメニューの拡充を考えています。また、今後は何か業界に特化できる強みを加えていくことも検討しています。ゲーム向けで用いられる機能を集約した「ゲームパック」だったり、「ECパック」であったりするなど。

ただ、いまは安定して提供することに注力していきたいと思います。また、現在はデザイン(設計)パターンが少ないため、弊社の色々なソリューションを組み合わせながら新しいパターンも拡充できればと思っています。


――:それでは、最後に「Social Game Info」読者にメッセージをお願いします。

梶川氏:「ハイパフォーマンスデザインパック」では、スケールアウトできるデザイン(設計)パターンにしているため、まずは小さく始めていただき、成長に併せながら台数を増やしていただければと思います。ぜひ、触れてみてください。

大内氏:お客様自身で24時間365日の監視運用部隊を持つのは、やはり困難です。とくに企業のビジネスが成長していく過程では、そこが懸念点になってくることでしょう。だからこそ、インフラ面に関しては我々のほうで完全に面倒を見させていただきたく思います。安心してご利用いただくことを、この「ハイパフォーマンスデザインパック」の売りのひとつにしていきます。

寺門氏:自信を持って言えることは、「インフラの部分では任せて欲しい」ということです。やはりゲームを作る人は、“ゲームを作ることに集中して欲しい”と思っています。インフラ面は煩わしいこともありますが、大変重要な箇所でもあり適当に扱えないものです。そのためインフラ面は我々に任せていただいて、ゲーム開発に専念できるような一助として、本サービスをご利用いただければ幸いです。

 

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