アプリマーケティング研究(8) ガンホー、エイリムなどが「トップデベロッパー」へ。3月GooglePlayゲーム売上ランキングまとめ

■はじめに


3月後半から暖かな気候が続いていたが、4月となり本格的な春の訪れが感じられるようになった。今週は2014年3月のGooglePlayゲーム売上ランキングの推移から、3月のGooglePlayランキングの目立った動きをまとめてみた。


 

■3月GooglePlayゲーム売上ランキング日別ランキング

 


3月に関して言えば、TOP5アプリはほぼ固定されていたと言えるだろう。『パズドラ』が引き続き首位を維持し、以前より『魔法使いと黒猫のウィズ』と『LINEポコパン』が熾烈な2位争いを繰り返していたが、3月は『黒猫のウィズ』が安定して2位を維持している。しかし『黒猫のウィズ』も月末には6位まで順位を下げるなど、4月以降他タイトル含めた2位争いが繰り広げられそうだ。その中で注目となるのが『モンスターストライク』だろう。TOP5圏内を維持しており、下旬からのガチャ施策が功を奏して30日には過去最高の2位まで上昇した。『ブレイブフロンティア』も一時大きく順位を落としていたが下旬からガチャ施策を行ったことで上昇傾向に入っている。


 

■3月GooglePlayゲーム売上ランキング日別ランキング②

 

今後TOP5圏内を狙うアプリとも言える5位から10位には多くのアプリが入れ替わりランクインしていた。ガチャ施策などによって一時的に圏内に入ってくるアプリも多く、ランキングの変動が激しい中で、一歩抜け出した印象があるのが『戦国炎舞-KIZNA-』だろう。ランキング推移も安定しており、TVCMを開始するなどプロモーションで獲得した新規のユーザを売上につなげることができれば、さらに上位も狙えるだろう。『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』はリリース当初の勢いの下降が感じられ、再びランキング上昇できるかどうか正念場となりそうだ。


 

■ガンホーなどが「Googleトップデベロッパー」に認定


3月上旬頃に、ガンホーやセガ、バンダイナムコゲームスなど多くの会社がGoogleトップデベロッパーに認定されたようだ。日本では今までコロプラなど数社しか認定されていなかったが、今回多くの会社が認定されている。Googleとしては、最近TVCMでのゲーム訴求など、ゲームへさらに注力する意図が伺えるだろう。またデベロッパーにとっても、海外展開の際に同じアカウントからアプリをリリースすればトップデベロッパーとして見えるメリットがあり、デベロッパー単位でアプリを選ぶ傾向のあるとされる海外での展開に有利になると考えられる。また今回LINEやカプコン、コナミはトップデベロッパーに認定されなかった。

【今回トップデベロッパー認定された主な会社】
・ガンホー・オンライン・エンターテインメント
・セガ
・バンダイナムコゲームス
・スクウェア・エニックス
・ミクシィ
・エイリム
・ポノス
・アソビモ

4月からは消費税率の引き上げも実施され、それに伴う各社の対応も発表されている。消費税率の引き上げが売上ランキングへどのようなかたちで影響するのか? 今後の売上ランキングの動向に注目したい。


 

■執筆者紹介


森山 晃義

国内初のネイティブソーシャルゲームに特化した集客スタジオ、株式会社AppBroadCast アプリマーケティングラボラトリー ラボ長。モバイル広告の黎明期からモバイル広告業務に携わる。プラットフォーム系SAPのプロモーションマネージャーを経て、ネイティブアプリのデベロッパーではGoogleトップデベロッパーの認定に尽力。2013年8月より現職にてゲーム集客戦略の支援を手掛ける。

​市場の拡大ととともにアプリのリリース数が増加したことで、今回の事前予約のようなリリース前からの集客施策だけでなく、サービス開始後のプロモーションも含めたプロモーション戦略を考えることもアプリが成功する重要な要素となっています。記事の内容に関するご意見・ご質問あるいは、集客プランに関するご相談がございましたら、こちらからご気軽にお問い合わせください。