【新作特集】2014年3月リリースの厳選10タイトルにSGIが注目する理由…IPモノの勢いに押されつつも確かなユーザー支持を集めた作品がちらほら

駆け込むように各社から新作の発表ラッシュが続くモバイルゲーム市場。今回「Social Game Info」では、2014年3月リリースされた新作タイトルを厳選して10作品を一挙紹介。それぞれ当媒体が“注目した理由(ワケ)”も添えているため、今後の市場動向も踏まえ、ぜひ手隙の際に触れて見て欲しい。
 

(1).『テイルズ オブ リンク』(バンダイナムコゲームス)

 

 
人気RPGシリーズの最新作『テイルズ オブ リンク』は、バンダイナムコゲームスと『サウザンドメモリーズ』を開発したアカツキの共同開発による作品。プレイヤーは、お馴染みの『テイルズ オブ』キャラクターたちとともに、天界より落ちた災厄の種との闘いを展開していく。

また、バトルシステムは『サウザンドメモリーズ』と同様で、パーティーキャラを指で結び、繋げることでチームを組ませて敵に攻撃を行う“タッチリンクバトル”を採用。従来の『テイルズ オブ』シリーズさながらのキャラクターが入り乱れての乱戦感と、戦況にあわせたチームを作る戦略性により、新感覚の戦闘が体感可能だ。また、シリーズ初の9人同時バトル(最大12人パーティ)となっており、今までに作れなかったパーティを組んでの戦闘も楽しめる。

■注目している理由(ワケ)
■リリース2日でApp Store売上ランキングで30位にランクイン(関連記事
■『テイルズ オブ』シリーズの新作ナンバリングタイトルとのコラボ実現の期待感

 

配信日:iOS版:3月3日/Android版:今春配信予定
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 

App Store

(2).『聖剣伝説 RISE of MANA』(スクウェア・エニックス)

 

1991年に発売された『聖剣伝説 -ファイナルファンタジー外伝-』から続く、スクウェア・エニックス<9684>の往年の名作アクションRPG最新作が、スマートフォンで登場。『聖剣伝説 RISE of MANA』は、旧作のリメイクではなく、新しい物語とともに独特な世界観と多彩なアクションを楽しめる完全新作RPGだ。なお、本作のテーマソング「Believe in the Spirit」は、シンガーソングライター・KOKIAさんが担当している。

本作のなかでも特徴的なのが、バトル中にキャラクターを切り替えることでアクションが変わる「転身」と、フレンドと強力しながら多人数でリアルタイムに巨大なボスと戦う「レイドバトル」。プレイヤーは、とある事件によりひとつの体になってしまった天使と悪魔を動かして、多彩なフィールドを冒険しながら物語を進めていく。また、操作はバーチャルパッドやゲームコントローラーにも対応。

■注目している理由(ワケ)
■リリース6日で登録50万人突破(関連記事
■リリース2日でApp Store売上ランキングで20位台にランクイン(関連記事
■ファン感涙のシリーズ歴代作曲陣がサウンドに名を連ねる(関連記事
 


配信日:iOS版:3月6日/Android版:2014年内配信予定
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 

(3).『フロントラインコマンド2』(Glu Mobile)

 
      
銃弾が飛び交う戦場を駆け抜ける、人気サードパーソン・(三人称視点)シューティングの最新作『フロントラインコマンド2』が全世界で配信開始された。プレイヤーは、裏切られ死んだものとして見捨てられた兵士となって、新たに築き上げた傭兵部隊と共に復讐を果たしていく。

特徴的なのは、兵士を雇い、訓練し、究極の分隊を築き上げる編成要素。スナイパーから衛生兵まで、65名以上の分隊員から選択することが可能だ。また、7つのダイナミックなフィールドを舞台に、スナイパーや重火器スペシャリスト、戦車、ヘリ、ドローンなど、戦場に登場する様々な強敵を蹴散らす快感も味わえる。アクション満載の40個のミッション、13個のエリートチャレンジ、オンラインPvPで分隊といった多彩なモードも存在。

■注目している理由(ワケ)
■App Storeで53カ国で無料ランキング1位獲得
■北米App Storeの売上ランキングで最高順位51位
■FPSの操作性をスマートフォン用に簡略化させたGluフォーマットの今後の可能性
 


配信日:iOS版:3月7日/Android版:3月7日
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 
 

(4).『グランブルーファンタジー』(Cygames)

 

サイバーエージェント<4751>グループのソーシャルゲーム事業会社であるCygames(サイゲームス)と、サイゲームス子会社のCyDesignationが「Mobage」で提供する新作ブラウザゲーム『グランブルーファンタジー』。本作は、「星の民」や「神々」を巡る物語や、「星晶獣」と呼ばれる獣の存在など、ファンタジックな世界観を基調としたソーシャルRPG。

開発には、これまで数多くの大作RPGの制作に携わったCyDesignationのキャラクターデザイン・皆葉英夫氏と、サウンドコンポーザーとして様々なゲームに楽曲を提供する植松伸夫氏が参加している。また、豪華声優陣を起用した壮大なメインストーリーに加え、他プレイヤーたちと矢継ぎ早しに攻撃を繰り出していく「マルチバトル」など、多彩なコンテンツが用意。
 
■注目している理由(ワケ)
■リリース4日で登録ユーザー数10万人を突破(関連記事
■Mobageランキングで人気タイトルを抑えて順位上昇中(関連記事
■メインストーリーはまだまだ序盤…物語は今後随時追加予定
■皆葉英夫氏が手掛ける新キャラクターの投入(と同時に新声優の起用)

 

配信日:Mobage版:3月10日
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 
 

(5).『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』(バンダイナムコゲームス)

 

 
バンダイナムコゲームスは、大人気マンガ『ジョジョの奇妙な冒険』を題材にしたスマートフォン向けアプリ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ』を配信開始した。ゲーム開発をドリコムが担当、そしてゲーム素材制作の一部をサイバーコネクトツーが行っている。

ゲームでは、原作でお馴染みのキャラクターが「ユニットメダル」として登場し、メダルを「撃」ち出して敵を打ち倒す新感覚の「メダルシューテングバトル」を採用している。主要キャラからマニアックなキャラまで「ユニットメダル」で総登場し、原作の世界観や魅力を隅々まで堪能できる。また、ゲームの進行に合わせて、TVアニメでも放送された「第1部」「第2部」のストーリーを追体験できる。
 
■注目している理由(ワケ)
■リリース20日で200万ダウンロードを記録(関連記事
■TVCM放送の波も手伝って両ストアの売上ランキングで30位圏内を記録
■4月から放送されるアニメ第2期の放送に合わせて第3部のキャラが一部登場
 
 

配信日:iOS版:3月13日/Android版:3月10日
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 
 

(6).『ほしの島のにゃんこ』(コロプラ)

 

 
コロプラ<3668>は、おとなもこどもも家族みんなで遊べる知育アプリブランド「くまべあ」の第1弾タイトルとして、島づくりシミュレーションゲーム『ほしの島のにゃんこ』を配信開始。本作は、かわいいにゃんこたちと一緒に畑を耕し、作物や動物を育てながら自分だけの島をつくっていく島づくりシミュレーションゲームだ。

プレイヤーは、星のかたちをした不思議な「ほしの島」で小さなお店を開き、卵やハチミツ、牛乳など、収穫した食材から料理を作っていく。そして、料理はお店にきたお客さんにゃんこの注文に合わせて提供。お客さんにゃんこの注文にこたえることで手に入れたコインを、新しい道具や島を彩るお花などと交換し、自分だけの「ほしの島」が作れる。
 
■注目している理由(ワケ)
■知育アプリにも関わらず売上最高順位でApp Store72位、Google Play51位を記録
■課金額を低めに設定しても、確かなユーザー母数で上記のような売上をカバーしている事実
■女性ユーザー増加と機能拡張の期待感
(※しかし知育アプリのため、子供に訴求することを大前提に考えるといったジレンマも)
 


配信日:iOS版:3月19日/Android版:3月10日
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 

(7).『アナと雪の女王:Free Fall』(ディズニー)

 

ディズニーは、最新アニメーション映画『アナと雪の女王』を題材にしたマッチングパズルゲーム『アナと雪の女王: Free Fall』の日本語版を、3月11日アップデートした。本作は、映画でお馴染みのアナやエルサなどお気に入りのキャラクターと一緒に、150ステージからなる氷のパズルに挑戦していくマッチングパズルゲーム。操作は明快で、色とりどりの美しい氷の結晶をスライドさせて、3個以上をマッチさせることで消していくこと。

また、ゲームの始めは幼いアナとエルサでスタートするが、進めていくと成長した姉妹をアンロックでき、さらにストーリーを進めるとハンス王子やパビー、オラフ、スヴェン、クリストフなどのキャラクターがアンロック可能に! そして、キャラクター固有のアイテムも存在。アナは氷の結晶を1列消し去り、エルサは同じ色の結晶を魔法のように消し去ることができる。
 
■注目している理由(ワケ)
■ディズニー(最強IP)×『キャンディークラッシュ』(大ヒットパズルゲーム)の融合
■App Storeの売上ランキングでTOP30圏内を捉える。Google Play版はややスローペース(関連記事
■北米App Storeの売上ランキングでも20位台を記録
■映画・サウンドトラックが世界中で大ヒットしていることによる波及効果
(※映画公開終了後、旬を過ぎた本作の動向にも注目)
 


配信日:iOS版:3月11日(日本語版アップデート)/Android版:3月11日(日本語版アップデート)
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 
 

(8).『To LOVEる-とらぶる- ダークネス - Idol Revolution-』(gloops)

 

なかなかバカにできないのが、gloopsが「Mobage」で提供したアイドル育成バトルソーシャルゲーム『To LOVEる–とらぶる- ダークネス -Idol Revolution-』だ。本作は、「ジャンプSQ.」連載中の人気コミック「To LOVEる-とらぶる- ダークネス(以下、「ダークネス」)」を原作とするソーシャルゲーム。本作では、原作に登場するキャラクターたちを“アイドルグループ”に育て上げるという、ゲーム完全オリジナルのストーリーが楽しめる。

プレイヤーは、テレビ局のプロデューサーとして、「ダークネス」に登場するキャラクターでアイドルグループを結成。さまざまなレッスンやオファーをこなしながら、キャラクターを成長させ、宇宙一のアイドルグループを目指していく。また、​「着せ替え」機能で、キャラクターを好みのコスチュームにチェンジ可能。衣装はキャラクターが一定レベルに達すると獲得でき、設定した衣装を着たキャラクター画像が楽しめるほか、ゲームを有利に進められる、衣装固有の「スキル」を発動できる。

■注目している理由(ワケ)
■リリースわずか41時間で登録会員数10万人を突破、現在は20万人目前(関連記事
■アニメ版でお馴染みの人気声優陣による完全録り下ろしのボイスを収録
■お色気IPとソーシャルカードゲームの親和性の高さによる期待感
 
 




配信日:Mobage版:3月19日
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 
 

(9).『リトルテイルストーリー』(バンダイナムコゲームス)

 

バンダイナムコゲームが贈る『リトルテイルストーリー』は、「イヌヒト」と「ネコヒト」というふたつの種族が生きる世界で、未開の地を冒険するオリジナルのファンタジーRPG。サイバーコネクトツー(CC2)が開発を担当しており、これまでに同社が手掛けたプレイステーション用ソフト『テイルコンチェルト』や、ニンテンドーDS用ソフト『ソラトロボ』の雰囲気を踏襲している。

プレイヤーは、仲間とパーティーを組み、時には強いボスに遭遇したり、時にはお宝を捜索したりと、新たな発見を求めて未知の世界に挑んでいく。バトルは3Dのキャラクターが愛らしく動くアクティブコマンドバトルで、簡単な操作で楽しめる。ゲーム内には数百の武器や防具が用意されており、キャラクターをさまざまな姿にコーディネート可能。さまざまな職業も用意されており、職業によって装備できる武器や習得するスキルも異なる。

■注目している理由(ワケ)
■テレビCMや積極的なプロモーション(ブースト)による圧倒的な露出度
■先日魔石(仮想通貨)の購入可能がスタートしたばかりで今後の期待感
 
 



配信日:iOS版:3月26日/Android版:3月26日
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 
 
 

(10).『Boom Beach』(Supercell)

 

フィンランドのモバイルゲーム大手Supercellは、米国時間の3月27日、スマートフォン向け新作ストラテジーゲーム『Boom Beach』を、日本を含む世界のApp Storeで配信開始した。Supercellの第3作目で、基本無料のアイテム課金制。昨年11月からテストマーケティングとしてカナダで先行リリースし、人気を博していたが(関連記事1関連記事2)が、ついに日本でも遊べるようになった。

本作は、軍事機器が入り乱れる戦略シミュレーションゲーム。島民と未知の群島を探りながら、戦いを展開していく。基本的なゲームシステムは『Clash of Clans』と同様で、重火器を扱う軍人が登場するところから、現代版『Clash of Clans』といえるタイトルだ。

■注目している理由(ワケ)
■App Store約152ヵ国で配信するなか無料ランキング1位を71ヵ国で獲得
■北米App Store売上ランキングでは、最高順位の5位を記録
■日本語版に対応していないにも関わらず売上ランキング160位台を記録
■『Clash of Clans』と同様のゲームシステムにも関わらず上記のヒットを実現したこと
 

配信日:iOS版:3月27日/Android版:未定
価格:基本プレイ無料(課金要素あり)
 

■そのほか見逃せない2014年3月リリースの注目タイトル


■『エヴァンゲリオン 魂のカタルシス』(ディー・エヌ・エー)
・『クラクラ』×『エヴァンゲリオン』
・若干売上がスローペースとはいえ、IPの状況(映画公開)に併せて持ち直しも
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■『スプラッシュガールズ!』(ガマニアデジタルエンターテインメント)
・一見、おバカな雰囲気のゲームかもしれないが、なかなかの疾走感が味わえる
・水着女子のグラフィック処理と細かいUIの改善などのアップデートに期待
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■『DIVE』(SummerTimeStudio)
・オープンワールド系の深海探索アクションゲーム
・やや操作難ではあるが、男心をくすぐるワクワク感は沸き立たせられる
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■『ファンタジックイレブン』(KLab)
・ネイマール選手をイメージキャラに起用したプロサッカーチーム育成オンラインゲーム
・自分自身で選択できる“ダイナミックコマンドシステム”に注目
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■『勇者と1000の魔法』(オレンジキューブ)
・ドット系RPG。人気作曲家・サカモト教授の8bitサウンドが採用
・他プレイヤーとの対戦も楽しめる
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■『ロストクルセイド』(D2Cとスクウェア・エニックス)
・かわいい女神たちに囲まれて、イチャイチャしながら日本を漫遊するハーレムファンタジーRPG
・女神を口説いて契約、おさわりイベントなども搭載した画期的なシステムが話題に
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■『DRAGON SKY』(スクウェア・エニックスとホッピンゲームズジャパン)
・『クラクラ』×スクウェア・エニックス
・売上ランキング100位台をキープ、世界観の拡張にも期待
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■『グロリアスブレイズ ~運命の姫と8戦士~』(スクウェア・エニックスとgloops)
・ドラマティック ソーシャルRPGでコマンドバトルを採用
・ストーリーにはエンディングを用意している
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■『ゆるドラシル』(クローバーラボ)
・オート進行のバトルにコマンド入力による奥深さを兼ね備えたスマホ向けRPG
・奇抜でゆるいキャラクターたちの印象が強く事前登録者65,000人突破と絶大な前評判を記録
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