comcept、CEOの稲船敬二氏が大阪成蹊大学芸術学部の客員教授に就任

ゲームソフトの企画・開発を手がけるcomceptは4月17日、同社CEO兼コンセプターの稲船敬二氏が今年度、大阪成蹊大学芸術学部・情報デザイン学科の客員教授に就任したと発表した。

「ロックマン」や「鬼武者」シリーズなど世界を舞台に数多くのヒット作を手掛ける一方、稲船塾や講演会などでエンターテイメント業界を目指す若い世代を育てる活動を積極的に行ってきたことが評価され、就任に至ったという。

講義では、ゲームを主体に、様々なコンテンツ企画・プロデュースなどの実例を学ぶことで、新しいコンテンツを生み出すための発想力、企画力を身につけることを目指す。稲船氏が担当する第一回の講義は4月22日火曜日となる。
 

就任メッセージ(写真は稲船氏)


面白さの理由を考えられる人になる!
アニメーションやゲームの制作は、れっきとした「ものづくり」です。だからこそ、自分自身のやりたいことと真摯に向き合う必要があります。

こういったコンテンツ作りは、周囲の反応をいちいち確認し、遠慮しながら行ったところでいいものは作れません。クリエイティブの世界で新しいものを作っていこうと思えば、積極性とある種の思い切りの良さが必要です。だから、この世界に入ったからには、遠慮せずやりたいことに向かって突き進んでほしいと思います。

学生の方に学んでほしいのは、単なる小手先のテクニックではありません。そのコンテンツの面白さを生み出している芯の部分を見つけられるクリエイターを目指してほしいと思います。パッケージ化されているコンテンツには、権利で保護された、真似てはいけない部分がありますが、学び、模倣すべきポイントはそんな表層にはありません。ビジュアルだけ、外側だけを真似ても決して中身には近づけないのです。サッカー選手のファッションを真似れば彼に近づけるという訳ではないのと同じことです。授業ではまず、そのことを理解してもらいたいと思います。

なお、この学ぶべき「面白さの本質の部分」を「コンセプト」と表現しています。

自分自身が「すごい」と思うコンテンツのコンセプトは何なのか。それに近づくためには、どの部分を模倣すべきなのか。どうすれば自分だけの新たなコンテンツができるのか。それを一緒に考えながら、「ものづくり」にチャレンジしていきましょう。広く好奇心を持ち、積極的に学ぶ姿勢が、そのチャレンジを後押ししてくれるはずです。


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