スクエニHD、14年3月期は営業利益105億円と黒字転換…「FF14」や「DQMスーパーライト」「Thief」のほか、アミューズメントが伸長

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、本日(5月12日)、2014年3月期の連結決算を発表し、売上高1550億円(前期比4.8%増)、営業利益105億円(前期60億円の赤字)、経常利益125億円(同43億円の赤字)、当期純利益65億円(同137億円の赤字)だった。

 


主力のデジタルエンタテインメント事業を中心に、アミューズメント事業、ライツ・プロパティ事業が好調に推移したことが主な要因。セグメント別の状況は以下のとおり。

■デジタルエンタテインメント事業は売上高945億円(同5.7%増)、営業利益107億円(同243.3倍)だった。「ファイナルファンタジーX/X-2 HDリマスター」、「Thief」(欧米のみ)、「トゥームレイダー ディフィニティブエディション」などの家庭用ゲーム機向けタイトルの販売が好調であったほか、ブラウザゲーム「戦国IXA(イクサ)」が引き続き好調だった。さらに「拡散性ミリオンアーサー」が、PlayStation Vita版へのプラットフォームの拡大に加えて、韓国に続き台湾・中国本土でもヒットしたほか、「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」が好調なスタートを切った。このほか、「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」のソフトウェア販売も好調だった。


■アミューズメント事業は、売上高469億円(同6.0%増)り、営業利益45億円(前期3億円の赤字)だった。2013年8月に発売した「ロード オブ ヴァーミリオンⅢ」、11月に発売した「グルーヴコースター」(アーケード版)などアミューズメント機器の販売が好調だった。また、アミューズメント施設運営も効率的な店舗運営に努め、堅調に推移した。


■出版事業は、売上高102億円(同7.7%減)、営業利益22億円(同7.7%減)だった。一部人気タイトルの新刊が減少したこと等により、前年同期と比較してコミックス単行本などの売上が減少した。


■ライツ・プロパティ等事業は、売上高37億円(同16.0%増)、営業利益11億円(同67.2%増)だった。自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラック等の販売・許諾に加え、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化を図った。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高1400~1500億円(前期比9.7%~3.2%減)、営業利益50~60億円(同52.6%~5.2%減)、経常利益50~100億円(同60.1~60.1%減)、当期純利益35~65億円(同47.0~1.5%減)を見込む。

 
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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