タイトー、2014年3月期は最終黒字に転換…売上高は3%減、原価・費用を大幅削減

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は有価証券報告書を公開し、併せて子会社のタイトーが2014年3月期の決算公告を開示した。

タイトーの14年3月期の売上高は前期比3%減の450億円、営業利益は18億円(前の期は6億円の赤字)、経常利益は19億円(同5億円の赤字)、純利益は15億円(11億円の赤字)だった。

売上高は減ったが、前期から原価を約30億円、販売費および一般管理費を約10億円削減し、営業黒字に転換した。以下、タイトーの損益計算書と貸借対照表となる。
 


タイトーは現在、スクウェア・エニックスグループにおいて、アミューズメント施設の企画、運営、機器開発を担当。キャラクタートイ事業や、モバイルやネット向けコンテンツ事業も手掛けている。

現在、LINEや韓国向けにモバイル版『パズルボブル』を展開しており、LINE版と韓国版、それぞれ300万ダウンロードを突破するなど、ユーザー層のすそ野が拡大している。ストアのランキング推移も好調であり、2015年3月期以降の業績に寄与していくるかどうか、注目したい。
 

なお、スクウェア・エニックスHDの有価証券報告書では、スクウェア・エニックス単体の決算内容も一部公開されていた。同社の2014年3月期の売上高は前期比16%増の827億円、経常利益は67%増の62億円、純利益40億円(24億円の最終赤字)と、増収増益を達成した。前期の最終赤字はコンテンツ関連損(廃棄損、評価損)など特別損失を75億円計上したことが重荷となっていた。