クリーク・アンド・リバー社、第1四半期は2ケタの増収増益…クリエイター人材への需要旺盛

クリーク・アンド・リバー社<4763>は7月3日、2015年2月期第1四半期(3~5月期)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比26.8%増の60.92億円、営業利益は49.8%増の5.78億円、経常利益は50.9%増の5.83億円、純利益は2.2倍位3.49億円だった。クリエイターなど専門的な能力を有するプロフェッショナル人材への需要が旺盛で、エージェンシー事業が堅調に推移した。




15年2月期通期の業績見通しは据え置いている。事業分野別の状況は以下の通り。


■クリエイティブ分野(日本):売上高35億円(前年同期比17%増)、営業利益2.45億円(同23%増)

映像分野では企画・制作協力を担当するテレビ番組が増加し、業容を拡大。ゲーム分野においては、コンシューマー、アミューズメント、ソーシャル分野のクリエイター需要増に着実に対応した。ゲームクリエイターが常駐する制作ルームを拡張し、制作受託、自社開発機能を強化している。

Web分野でも「2015年ミラノ国際博覧会」の日本の展示ホール「日本館」のWebサイトなど、官公庁からの制作案件が増加している。一方、出版分野では、Amazon Kindleなど複数の専用端末に対して電子書籍取次事業を手掛けており、事業の黒字化を達成したという。
 

■クリエイティブ分野(韓国):売上高8.21億円(前年同期比16%増)、営業利益900万円(同3倍)

クリエイティブ分野(韓国)は、TV・映像分野におけるクリエイターの派遣需要に的確に対応している一方、韓国国内における派遣事業の競争激化などの影響を受けているという。


■医療分野:売上高8.87億円(前年同期比25%増)、営業利益2.72億円(同39%増)

医師の紹介事業を中心に、医学生・研修医を対象とした「レジナビフェア」、臨床研修情報サイト「レジナビ」、医師の転職・求人・募集情報サイト「Medigate(メディゲート)」などのサービスを展開。全国各地での慢性的な医師不足、地域的偏在を背景に、医師へのニーズは高く、医師の紹介事業が好調に推移した。


■その他:売上高8.76億円(前年同期比26%増)、営業利益4900万円(前年同期は1600万円の赤字)

IT分野のエージェンシー事業を展開する連結子会社リーディング・エッジは事業が好調に推移。法曹分野のエージェンシー事業を展開する連結子会社C&Rリーガル・エージェンシーでは、弁護士の登録者数が6600名を超え、弁護士の紹介事業が順調に伸長している。会計分野のエージェンシー事業を展開する連結子会社ジャスネットコミュニケーションズやファッション分野のインター・ベルの事業も順調に推移しているという。
株式会社クリーク・アンド・リバー社
http://www.cri.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社クリーク・アンド・リバー社
設立
1990年3月
代表者
代表取締役会長CEO 井川 幸広/代表取締役社長COO 黒崎 淳
決算期
2月
直近業績
売上高441億2100万円、営業利益39億5600万円、経常利益40億200万円、最終利益28億9900万円(2023年2月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4763
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