DeNA、第1四半期は営業利益が59%減の69億円に…国内「Mobage」の利用低迷で QonQでも28%減益

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、本日(8月6日)、第1四半期(4~6月期)の連結決算(IFRS)を発表し、売上収益358億1900万円(前年同期比31.3%減)、営業利益69億7500万円(同59.0%減)、四半期純利益37億6900万円(同60.6%減)だった。前四半期との比較では、売上収益が10%減、営業利益が28%減となった(後ほど決算説明会の模様をお伝えする)。

 


同社では減収減益となった要因について、国内ゲーム事業の売上収益が利用低迷により前年同期比で減少したため、としている。ゲーム内課金の決済関連費用などの変動費の減少と販売促進費・広告宣伝費のコントロールにより、売上原価、販売管理費ともに前年同期比で減少したものの、売上の減少をカバーでできなかった。

 


①ソーシャルメディア事業は、売上収益が285億2200万円(同36.7%減)、セグメント利益80億7500万円(同54.8%減)だった。国内ゲーム事業では新規タイトルの提供を進めたが、既存タイトルでの利用低下に伴う売上収益の減少を補うまでには至らず、ゲーム内仮想通貨モバコインの消費高は、前年同期比31%減の376億円となった。

 


海外ゲーム事業では、欧米向けでは、提供タイトルのジャンル拡大に向けた取り組みを進めたが、既存タイトルでの利用低下を補うまでには至らなかった。中国向けでは、既存タイトルに加え有力IP(知的財産)を活用する新規タイトルの拡充を進めた。

 


このほか、電子マンガ雑誌「マンガボックス」は、ユーザの拡大が順調に進んだほか、仮想ライブ空間「Showroom」もコンテンツ、ユーザの双方の裾野を広げる取り組みを進めたという。


②EC事業は、売上収益44億8300万円(同3.1%増)、セグメント利益6億8500万円(同22.7%減)だった。ショッピングサービスでは、総合ショッピングサイト「DeNAショッピング」を中核に、食料品・日用品分野に注力。ショッピング取扱高は、同17%増の149億円に伸びた。また決済代行サービスを提供するペイジェントと「DeNAトラベル」等の旅行代理店サービスの取扱高は増加したものの、オークションサービスの有料会員数は減少した。

 



■第2四半期の業績予想

第2四半期累計(4~9月期)は、売上収益714億円(前年同期比28.5%減)、営業利益127億円(同60.4%減)、当期純利益66億円(同64.3%減)を見込む。

 


なお、主力の国内ゲーム事業では、前四半期比15億程度のコイン消費減少を見込んでいるという。前提として、既存のブラウザゲームでは、緩やかな減少傾向が続くほか、リリース予定の新規タイトルからの収益貢献は、第2四半期では大きく織り込んでいないとのこと。また、野球及びEC事業の旅行ではポジティブな季節要因を加味したという。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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