オルトプラス、4~6月期は赤字転落…新規タイトルの開発費などの先行投資で 第4四半期から来期にかけて9タイトルを投入

オルトプラス<3672>は、この日(8月7日)、第3四半期(4~6月期)の連結決算を発表し、売上高6億2700万円(前四半期比17.9%減)、営業損益8400万円の赤字(前四半期1億1300万円の黒字)、経常損益9100万円の赤字(同8300万円の黒字)、四半期純損益6800万円の赤字(同2300万円の黒字)となり、減収・赤字転落となった。

 


同社では、年末年始を含む第1四半期~第2四半期に比べて、第3四半期は毎年、売り上げが減少傾向にあることに加え、予定していた新規タイトルのリリースが第4四半期以降に伸びたため、としている。既存タイトルは引き続き採算性を維持しているものの、ネイティブタイトルを中心とした新規タイトルの開発費が計上されたことが影響したという。グラフィック制作や開発支援などの外注費や、日本とベトナムにおける人員採用を強化したことによる労務費が増加した。

 



なお、同時に発表した第3四半期累計(2013年10月~2014年6月)の連結決算は、売上高20億9000万円(前年同期比13.0%増)、営業利益1億4400万円(同72.2%減)、経常利益1億0900万円(同78.0%減)、四半期純利益2000万円(同93.1%減)だった(前年同期は単体のため、前年同期比は参考となる)。

 



■2014年9月期の見通し

2014年9月期は、売上高39億2800万円、営業利益9億6300万円、経常利益9億6100万円、当期純利益5億8800万円を見込む。

 


同社は、合計9タイトルの新規開発を行っており、第4四半期から来期にかけて順次、リリースしていく予定。バンダイナムコゲームスとの協業タイトル『アイドルマスターSideM』を「Mobage」でリリースしたが、他社IPタイトルを使ったタイトルや他のSAPのタイトルの運営移管などにも取り組むという。下のグラフは、売り上げ計画のイメージだが、SNSプラットフォーム向けと、海外App StoreとGoogle Playの売り上げが伸びる計画と見受けられる。

 



【追記】
四半期ごとの売上高・営業損益の推移は以下のとおり。7~9月期は、売上高18億3800万円、営業利益8億1900万円、経常利益8億5200万円、四半期純利益5億6800万円を稼ぐ計画。計画を達成するには、かなり厳しいようにも見えるが、『アイドルマスターSideM』やその他新作が収益に寄与する見通しのようだ。

 
【オルトプラスの四半期別売上高・営業利益の推移(億円、Eは予想)】
株式会社オルトプラス
http://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
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