【ゲーム株概況(8/11)】ミクシィがS高…『モンスターストライク』の急成長を好感　減益決算のクルーズは10％安

8月11日の東京株式市場では、前週末に軒並み売られたゲーム株が息を吹き返した。きっかけは全体相場の上昇と、ミクシィ<2121>の好決算。ゲーム株全体に対する投資家心理が改善し、買われる銘柄が相次いだ。一方、前週末の決算内容が失望的だったとして、クルーズ<2138>が売られた。

ミクシィは取引開始直後から買い注文が殺到し、終日値がつかないまま推移。終値は制限値幅の上限（ストップ高）にあたる前週末比705円（16％）高の5110円だった。前週末8月8日、第1四半期（4～6月）決算に併せて、4～9月期の営業利益予想を約3倍に上方修正し、成長率などの予測が困難であるとして、15年3月期通期の業績予想を取り下げた（関連記事）。主力ネイティブゲーム『モンスターストライク』の急成長を受けて、さらなる業績拡大を期待した買いが集まった。

ミクシィの業績予想から、『モンスターストライク』の月商は平均60億円規模に拡大する見通しであることが計算できる（関連記事）。

コロプラ<3668>、KLab<3656>といった好業績をすでに発表している銘柄にも買い直しが入ったもよう。小型株のアクセルマーク<3624>もストップ高となる23％高で取引を終えた。

日本ファルコム<3723>も、前週末に発表した決算（関連記事）が好感され、終値はストップ高にあたる11％高の1088円まで上げた。

一方、下げが目立ったのはクルーズ。終値は10.6％安の2964円と大幅安となっている。第1四半期の営業利益が前四半期比で5割減、前年同期比で7割減だったことが投資家の失望を招いたもよう。


以下、11日の主なゲーム企業の株価と騰落（単位は円）。

銘柄名	証券コード	終値	前日比	前日比率
アクセルマーク	3624	2103	400	23.49%
ミクシィ	2121	5110	705	16.00%
日本ファルコム	3723	1088	110	11.25%
コロプラ	3668	4300	425	10.97%
ボルテージ	3639	1452	98	7.24%
エイチーム	3662	6510	420	6.90%
ＫＬａｂ	3656	1875	116	6.59%
ｅｎｉｓｈ	3667	1372	67	5.13%
スクウェア・エニックスＨＤ	9684	2315	112	5.08%
ドリコム	3793	1842	88	5.02%
コーエーテクモＨＤ	3635	1520	71	4.90%
ケイブ	3760	1575	69	4.58%
バンダイナムコＨＤ	7832	2966	103	3.60%
サイバーエージェント	4751	3300	100	3.13%
ディー・エヌ・エー	2432	1224	37	3.12%
コナミ	9766	2482	68	2.82%
ガーラ	4777	183	5	2.81%
カプコン	9697	1946	50	2.64%
グリー	3632	858	20	2.39%
セガサミーＨＤ	6460	2002	38	1.93%
モブキャスト	3664	880	16	1.85%
任天堂	7974	10990	155	1.43%
ブロッコリー	2706	1056	12	1.15%
ガンホー	3765	537	6	1.13%
ネクソン	3659	952	8	0.85%
オルトプラス	3672	1268	8	0.63%
アエリア	3758	1544	4	0.26%
マーベラス	7844	1308	-19	-1.43%
日本一ソフトウェア	3851	622	-21	-3.27%
クルーズ	2138	2964	-351	-10.59%