ベーシック、ジャフコから資金調達を実施…子会社のフルセイルや日本食レストラン事業に投下

ベーシックは8月11日、大手ベンチャーキャピタルのジャフコ<8595>が運営管理するファンドを引受先として、第三者割当増資を実施したと発表した。調達した資金で開発・制作体制の強化や、人材採用を積極化し、注力するWebマーケティング事業、スマートフォンアプリ関連事業、ASEANでの飲食ビジネス支援の3事業の拡大を図る。2018年には売上100億円を目指す。

▼事業概要(ベーシック社の発表資料から抜粋)


 

■Webマーケティング事業


ベーシック内で発足したWebマーケティング事業では、「Webマーケティングの大衆化」の実現に向けて、マーケティングオートメーション事業に参入する。これまで培ってきたノウハウを活かし、Webマーケティングにおける課題を「メディア・教育・ツール」を通じて解決していくことを目指すという。

具体的には、検索エンジンマーケティング(以下SEM)中心の、既存事業「Ferret(フェレット)」を、Webマーケティング中心のポータルサイトにリニューアルする。さらに、新事業である「マーケティングオートメーション」ツールを近日中に提供する。Webマーケティング事業の2018年度の年商は15億円、営業利益率30%を目標とする。
 

■スマートフォンアプリ関連


2014年3月に設立した子会社フルセイルに資金投下を行い、合計1200万DLのゲームアプリ開発ノウハウを起点にした広告ネットワーク事業の強化と、新しいゲーム関連メディアの創出を目指す。具体的には以下の3事業に注力する。

(1)1200万DLのノウハウを活かしたF2P型ゲームの開発および、低コストでユーザー獲得できるカジュアルゲームアプリのネットワーク化を強化。

(2)広告ネットワーク事業「GAMEFEAT」の各サービスに加え、動画広告、ネイティブ広告など、新たなゲームマーケティング関連製品を提供予定。

(3)日本およびアジア市場を見据えたスマホ・アプリならではのメディアや新サービスを創出。

上記3領域と組み合わせて、アジア諸国でのアプリマーケットのランキング実績などを活かし海外市場への展開も検討する。

 

■2018年までに世界に100店舗の日本食レストランを展開


子会社Japan Food Culture Pte Ltd.への資金投下し、 シンガポール駐在スタッフの人員を拡大。現在シンガポールに3店舗を出店している、讃岐うどん店「たも屋」業態を中心に日本の飲食業のASEAN各国への進出支援体制を強化する。現在までに ASEANを中心に 100社以上の現地企業より、日本食運営に関する問い合わせや相談があるという。
株式会社ベーシック
http://www.basicinc.jp/

会社情報

会社名
株式会社ベーシック
設立
2004年3月
代表者
代表取締役 秋山 勝
決算期
12月
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株式会社フルセイル

会社情報

会社名
株式会社フルセイル
設立
2014年2月
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