【ゲーム株概況（9/19）】コーエーテクモHDが上場来高値更新　日経新聞「銘柄診断」で取り上げられる

東京株式市場では、日経平均株価は前日比253.60円高の1万6321.17円と、2007年11月以来、6年10カ月ぶりの高値で引けた。米国株高に加えて、ドル/円が6年ぶりの円安水準となる1ドル＝109円台に乗せたことで、主力の輸出関連株が買われた。スコットランドの独立をめぐる投票で、独立反対派が優勢と伝えられたことも安心感につながった模様だ。

個人投資家を含めた資金が東証1部の主力株などにシフトする中、ゲーム関連株は全体として買われることはなく、いわゆる高安マチマチであった。ただし、コーエーテクモホールディングス<3635>が上場来高値を更新したほか、前日急落したenish<3667>にリバウド狙いの買いが入った模様。またアプリがリリースされたガーラ<4777>もしっかり。

コーエーテクモホールディングが前日比119円高の1794円と大幅高となり、連日の上場来高値を更新した。この日の日本経済新聞朝刊の「銘柄診断」に取り上げられたことが買いを誘った模様だ。「ゼルダ無双」や「討鬼伝」など足元のゲームソフトの販売が好調なうえ、下期に投入する人気アニメ「ワンピース」「ドラゴンクエスト」など有名作品を題材にしたゲームソフトにも期待が高まっており、4～9月期業績の上振れするとの見方も出ているという。他のゲーム関連株に比べて派手さがないものの、事業が堅実な点で機関投資家好みの銘柄という評価も背景にあるようだ。

また、enishも反発し、79円高の2326円で取引を終えた。前日、東証1部値下がり率1位となるなど大きく売り込まれた後ということもあって、短期資金を中心にリバウンド狙いの買いが入った模様だ。一時、2690円まで買われる場面があったが、買い一巡後は徐々に上げ幅を縮小していった。また、9月18日にファッションゲーム『ガルショ☆』を「コロプラ」で配信することを決定し事前登録を開始したが、プラットフォームの規模を考えると、どこまで収益に寄与するか不透明な部分がある。

ガーラもしっかり。5円高の227円で取引を終えた。子会社ガーラポケットがスマートフォンゲーム『Supermagical（スーパーマジカル）』のAndroid日本語版をリリースしたと発表しており（関連記事）、これが手がかり材料視された模様。

 

銘柄名	コード	現在値	前日比	前日比率
コーエーテクモＨＤ	3635	1,794	119	7.10%
ケイブ	3760	2,495	95	3.96%
コロプラ	3668	3,805	140	3.82%
ｅｎｉｓｈ	3667	2,326	79	3.52%
アクセルマーク	3624	2,978	77	2.65%
ガーラ	4777	227	5	2.25%
ガンホー・オンライン・エンター	3765	560	11	2.00%
エイティング	3785	1,668	28	1.71%
日本ファルコム	3723	1,301	20	1.56%
ＫＬａｂ	3656	1,779	24	1.37%
ドリコム	3793	1,922	25	1.32%
セガサミーホールディングス	6460	1,794	15	0.84%
ネクソン	3659	920	5	0.55%
サイバーエージェント	4751	3,690	5	0.14%
アクロディア	3823	439	0	0.00%
ミクシィ	2121	5,860	0	0.00%
アエリア	3758	1,415	0	0.00%
ディー・エヌ・エー	2432	1,309	0	0.00%
バンダイナムコＨＬＤＧＳ	7832	2,800	-2	-0.07%
任天堂	7974	12,165	-15	-0.12%
カプコン	9697	1,790	-4	-0.22%
エイチーム	3662	6,660	-30	-0.45%
コナミ	9766	2,310	-15	-0.65%
グリー	3632	795	-8	-1.00%
クルーズ	2138	2,722	-31	-1.13%
モブキャスト	3664	985	-12	-1.20%
ボルテージ	3639	1,611	-23	-1.41%
スクウェア・エニックス・ＨＤ	9684	2,296	-37	-1.59%
オルトプラス	3672	1,222	-31	-2.47%
マーベラス	7844	1,240	-38	-2.97%