サイバーエージェント、14年9月期決算は売上高26.3%増、営業利益2.1倍に 第4四半期期間(7~9月)も順調

サイバーエージェント<4751>は、本日(10月30日)、2014年9月期の連結業績を発表、売上高は2052億3400万円(前々期比26.3%増)、営業利益222億2000万円(同2.1倍)、経常利益221億8800万円(同2.0倍)、当期純利益95億5600万円(同9.0%減)となった。当期純利益がマイナスとなっているのは、前年同期に関係会社株式売却益166億6100万円を計上した反動によるもの。また、同社は同日、東証1部上場記念配当20円(普通配当と合計で60円)の実施も発表した。
 

一方、昨年10月31日発表予想との比べると、売上高、営業利益、経常利益は予想を上回ったものの、当期純利益は予想を下回った。これは連結子会社のCygamesの持分変動損が約11億円発生したことが影響している。

■スマートフォン関連売り上げが全体の7割超に
同社は、注力事業である「Ameba」を中心にスマートフォン関連事業に経営資源を集中する戦略を進めてきたがその成果が明確に表れてきた。特にスマートフォン関連の売上高が、売上高構成全体の71.2%に達したことはそれを端的に示しているといえるだろう。

Ameba関連事業…黒字転換
各事業セグメントごとの内容を見てみると、Ameba関連事業は、スマートフォン向け「Ameba」のサービス拡充に加え、運用・改善に伴う課金および広告収入拡大が進行。売上高は386億200万円(前々期比40.1%増)、営業損益は24億3500万円の黒字(前期82億5000万円の赤字)と黒字転換を果たしている。

■ゲーム・その他メディア事業…順調に拡大
また、Cygames、サムザップ、アプリボットなどの属するゲーム・その他メディア事業は、ネイティブゲーム開発強化などにより、売上高653億9500万円(前々期比8.9%増)、営業利益87億9500万円(同3.9%増)と順調に拡大。インターネット広告事業はスマートフォン広告の順調な販売や、アドテクノロジー事業の強化などにより、売上高1127億4700万円(前々期比37.1%増)、営業利益88億9700万円(前期比7.4%増)と伸びた。投資育成事業も保有株式の売却により、売上高43億4600万円(前々期比2.4倍)、営業利益27億8300万円(前年同期比3.9倍)となっている。

■四半期期間でも順調さ目立つ
第4四半期期間(7~9月)のみで見ても売上高、営業利益ともに順調さが見てとれる。下のグラフは、Voyageが連結対象外になった2012年4月以降のものになるが、売上高、営業利益とも最高値だった2014年9月期の第2四半期期間(1~3月)を上回っている。
 
【四半期売上高・営業利益の推移(単位:億円)】

なお、2015年9月期連結業績予想については、売上高2400億円(前期比16.9%増)、営業利益280億円(同26.0%増)、経常利益280億円(同26.2%増)、当期純利益140億円(同46.5%増)としている。
 
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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