セプテーニHD、前9月期は売上高、利益とも過去最高に スマホ向け広告は2倍超に拡大

セプテーニ・ホールディングス<4293>は、本日(11月4日)、2014年9月期連結業績を発表、売上高は543億4500万円(前期比18.2%増)、営業利益22億5900万円(同41.8%増)、経常利益23億6200万円(同34.8%増)、当期純利益15億4900万円(同28.3%増)と2ケタ増収増益での着地となった。売上高、各利益項目とも過去最高業績を更新している。


■スマホ向け広告は前期比2倍超に
セグメント別に見ると、主力のネットマーケティング事業は、運用型広告を中心とするネット広告市場の拡大を背景に、「モバイル」「ソーシャル」「グローバル」という成長分野へ注力したことが奏功し、順調に業容を拡大。特にスマートフォン向け広告においては、広告商品の多様化も進んだことで売上高が前期比約2.1倍と大きく伸長した。また、Facebookを活用したマーケティング支援サービスを中心とするソーシャル事業はユーザー数の増加やスマートフォンでの利用拡大などによって取扱高が約2.9倍と大幅に拡大。海外展開も、北米拠点を中心に業容が拡大したほか、ロンドンとソウルに拠点を新設、韓国のネット広告企業の子会社化と新たな市場の開拓に向けた取り組みが進んでいる。その結果、売上高は前期比22.3%増の482億7100万円、営業利益は同35.9%増の27億4000万円となっている。

■新規タイトル1本のみでモバイルゲーム事業は減収
一方、メディアコンテンツ事業は、子会社アクセルマーク<3624>が手掛けるモバイルゲーム事業は、ブラウザゲーム「天空のレギオン」やネイティブアプリゲーム「反逆のシエルアーク」などの既存タイトルが堅調に推移したものの、新規タイトルがブラウザゲーム1本にとどまったことで減収で着地。マンガコンテンツ事業は、連載型新作マンガ配信サービス「GANMA!」を昨年12月からスタートするなど事業の本格展開に伴い、先行投資を積極的に実施した。その結果、売上高は前期比6.9%減の34億5800万円、営業損益は2億7700万円の赤字(前期2億1900万円の赤字)を計上した。

■四半期ベースでも増収、営業・経常増益
第4四半期(7~9月)の実績で見ると、売上高は139億8500万円(直前四半期比2.9%増)と増収を確保。営業利益5億5600万円(同36.6%増)、経常利益5億8300万円(同46.1%増)、四半期純利益3億6200万円(同9.0%減)となっている。

2015年9月期通期の予想については、開示しておらず、同社は翌四半期の業績予想を開示。2015年9月期第1四半期(10~12月)は、売上高140億円(前年同期比11.7%増)、営業利益3億円(同56.1%減)、経常利益3億円(同59.3%減)、四半期純利益10億円(同2.4倍)を見込んでいる。なお、四半期純利益が膨らんでいるのは、DM事業子会社の全株式を10月1日付で譲渡し、特別利益としてその売却益10億9800万円を計上するため。
 
株式会社セプテーニ・ホールディングス
https://www.septeni-holdings.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社セプテーニ・ホールディングス
代表者
代表取締役 神埜 雄一
決算期
9月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4293
企業データを見る