コナミ、第2四半期は営業利益が55%増の58億円…メタルギアシリーズや『ワサコレ』『ドラコレ』などモバイルゲームが堅調【追記】

コナミ<9766>は、この日(11月6日)、第2四半期累計(4~9月期)の連結決算(SEC基準)を発表し、売上高及び営業収入は前年同期に比べて0.8%増の987億円、営業利益は同55.3%増の58億円、四半期純利益が同62.5%増の32億円となり、大幅な増益を達成した。
 

同社の決算説明資料を見ると、主力のデジタルエンタテインメント事業の収益が回復したことが主な要因だった。家庭用ゲームソフトでメタルギアシリーズのリピート販売や、モバイルゲームが引き続き堅調に推移したという。セグメント別の状況は以下のとおり。


■デジタルエンタテインメント事業は、売上高439億円(同1.4%減)、営業利益62億円(同67.5%増)だった。メタルギアシリーズのリピート販売が伸び、シリーズの販売本数は前年同期の53万本から109万本に伸びた。また 「ドラゴンコレクション」や「ワールドサッカーコレクション」シリーズなどモバイルゲームも堅調に推移したという。
 



■健康サービス事業は、売上高370億円(同4%減)、営業利益3億円(同57.1%減)だった。高齢者向けの運動プログラム「OyZ」の導入施設数を拡大したほか、受託事業が順調に伸びたという。


■カジノ事業は、売上高136億円(同変わらず)、営業利益20位億円(同33.3%減)だった。ビデオスロットマシン「Podium」が引き続き好評を博し、販売が堅調に推移したほか、Global Gaming Expo 2014で「Dungeons & Dragons」などを出展した。


■遊技機事業は、売上高45億円(同221.4%増)、営業損益6億円の赤字(同11億円の赤字)だった。パチスロ機「麻雀格闘倶楽部」のホールでの高稼働を背景とした追加受注が好調に推移したという。


【追記】
全体とデジタルエンタテインメント事業の売上高・営業利益の推移グラフを掲載しておこう。「メタルギア」シリーズや「ウイニングイレブン」シリーズなど家庭用ゲームソフトの発売によって四半期業績が大きく変動することが留意してほしい。

 
【コナミの四半期別売上高・営業利益の推移(億円)】



【コナミデジタルエンタテインメント事業の四半期別売上高・営業利益の推移(億円)

 


■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高及び営業収入は前期比1.1%増の2200億円、営業利益が同55.9%増の120億円、最終利益が同82.6%増の70億円を見込む。従来予想からは変更はない。
 

なお、ニューヨーク証券取引所への上場を廃止することも明らかになった。従来の米国会計基準に替えて、国際会計基準(IFRS)による連結財務諸表を作成・開示する予定。またこれまで行ってきた、SEC基準に基づく財務データについては引き続き同社サイト上に掲載していくそうだ。
コナミグループ株式会社
http://www.konami.com/

会社情報

会社名
コナミグループ株式会社
設立
1973年3月
代表者
代表取締役会長 上月 景正/代表取締役社長 東尾 公彦
決算期
3月
直近業績
売上高3143億2100万円、営業利益461億8500万円、最終利益348億9500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム(ロンドン証券取引所にも上場)
証券コード
9766
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