タカラトミー、第2四半期は42%営業減益…商品構成の変化や広告宣伝費、研究開発費が増加で 国内男児向け玩具苦戦 プリパラ、WIXOSSがヒット

タカラトミー<7867>は、11月13日、第2四半期累計(4~9月期)の連結決算を発表し、売上高746億1700万円(前年同期比6.9%減)、営業利益15億0200万円(同42.7%減)、経常利益11億1600万円(同60.7%減)、四半期純損益8億7600万円の赤字(前年同期6200万円の黒字)だった。

 


同社では、減収については、中核の玩具事業の強化と経営効率化を図る戦略的プランの一環として、トイズユニオンとタツノコプロの株式を譲渡し、連結から除外されたことが主な要因と説明している。

国内市場では、女児向けアミューズメントマシン「プリパラ」やその関連商品が人気を集めたほか、8月に映画公開された「トランスフォーマー」関連商品、トレーディングカードゲーム「WIXOSS」、ディズニーの大ヒットアニメーション映画「アナと雪の女王」関連商品の販売が好調だった。

ただ、「トミカ」や「プラレール」など定番商品の販売は堅調に推移したものの、小学生男児向け玩具の競争環境が大きく変化し、トレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」などの販売が減少したという。「妖怪ウォッチ」の影響とみられる。

利益面では、「トランスフォーマー」関連商品の海外向け輸出の増加による商品構成の変化や仕入原価の上昇などが響いた。また、マーケティングおよび新商品開発を強化しており、戦略的に広告宣伝費および研究開発費を増加させたことも収益を圧迫したとのこと。経常利益については、営業外収益における為替差益が減少したことによる。

なお、最終赤字となったが、これは米国連結子会社における集団訴訟の和解費用10億9700万円、タカラトミーエンタメディアの不適切な会計処理に伴う不正関連損失2億1400万円など特別損失15億5300万円を計上したため。



■2015年3月期の見通し

2015年3月期は、売上高1600億円(前期比3.4%増)、営業利益40億円(同19.9%増)、経常利益35億円(同6.0%増)、当期純損益3億円の赤字を見込む。

 
株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高1872億9700万円、営業利益131億1900万円、経常利益120億4300万円、最終利益83億1400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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