エクストリーム、12月25日付で東証マザーズ上場へ 法人向けソリューションと「桃色大戦ぱいろん」や「メサイヤブランド」などコンテンツ事業を展開

東京証券取引所は、11月21日、ゲーム・デジタルコンテンツなどの企画・開発業務を手掛けるエクストリームの12月25日付での東証マザーズ上場を承認した。市場コードは「6033」となる。主幹事証券は大和証券。

同社は、2005年5月に設立。法人向けにゲームなどのエンターテインメントソフトウェア開発サービスを提供する「ソリューション事業」と、個人向けにPCオンライン、スマートフォンなどのゲームサービスを提供する「コンテンツプロパティ事業」の2事業を展開している。
 

ソリューション事業では、同社の社員であるクリエイターまたはエンジニアが要件に応じて取引先におけるプロジェクトへ参画し、多岐にわたる案件においてソリューションを提供する人材ソリューションサービスと受託開発サービスを展開。登録型ではなく、社員として人材を抱えることで、一人ひとりが一定の技術力に加え、タレント性(視覚表現力や演出力などクリエイティブな開発スキル)を有していることが強み。

一方、コンテンツプロパティ事業では、これまで、任天堂Wiiの「バーチャルコンソール」やSCEの「ゲームアーカイブス」にメサイヤゲームスの配信を行ってきたほか、オンラインゲーム「桃色大戦ぱいろん」などを展開、直近では「つみにん~うみにん大サーカス~」を2014年1月に配信開始するなどスマートフォン向けゲームアプリにも取り組んでいる。また、ソリューション事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ、オンラインゲーム、家庭用ゲームなどの開発案件を協業というスタイルで行う協業開発サービスも展開している。

直近の業績は、2014年3月期の売上高13億3239万円(前の期比14.8%増)、経常利益236万円(同97.1%減)、純損益2752万円の赤字(前の期は4831万円の黒字)だった。ソリューション事業はスマートフォンアプリ市場の活況に伴い技術者ニーズが旺盛で順調に受注が伸びたほか、コンテンツプロパティ事業も「桃色大戦ぱいろん」シリーズが堅調に推移したものの、海外提携タイトルのサービス終了などの影響が響いたという。
 

また、同社は、先日「メサイヤ」ブランドに係るゲームソフトの全ての著作権について、日本コンピュータシステムから取得している。

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【株主構成】

なお、有価証券届出書によると、想定発行価格は1株当たり1320円で、上場時の発行済株式総数89万3200株から概算した時価総額は11億7902万4000円となる。

上場に伴う新株発行に伴う手取概算額は3億2500万円となり、第三者割当増資の手取概算額上限4875万円と合わせて、技術系社員の技術力向上を目的とした投資や新規ゲームタイトル及びIPキャラクター制作に係る開発費用、社内基幹システム拡充に伴うシステム開発資金、長期借入金の返済などに充当する予定としている。
株式会社エクストリーム
https://www.e-xtreme.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エクストリーム
設立
2005年5月
代表者
代表取締役社長CEO 佐藤 昌平
決算期
3月
直近業績
売上高88億1600万円、営業利益10億2400万円、経常利益11億7400万円、最終利益8億1400万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
6033
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