トーセ、第1四半期は営業赤字に転落…遊技機案件の期ズレで 為替差益や有価証券評価益の発生などで経常益、最終益は黒字・増益に

ゲームソフト受託開発大手のトーセ<4728>は、本日(1月9日)、第1四半期(2014年9~11月期)の連結決算を発表し、売上高7億6200万円(前年同期比19.5%減)、営業損益3000万円の赤字(前年同期3000万円の黒字)、経常利益7000万円(同5.3%増)、四半期純利益2600万円(同12.8%増)と、減収・営業赤字転落となった。

 


減収・営業赤字となったが、ゲームソフト開発事業におけるロイヤリティ売上が好調に推移したものの、一部のパチンコ・パチスロ案件の部分作業で顧客による開発スケジュールの変更により開発完了の時期が第3四半期以降にずれ込んだことなどが影響した、と説明している。その一方で、為替差益や投資有価証券評価益、投資有価証券償還益などが発生し、経常利益、四半期純利益は対前年比でプラスとなった。

セグメント別の状況は以下のとおり。

■ゲームソフト開発事業

売上高4億1000万円(同38.2%減)、売上高の減少に伴って売上総利益が減少したことから、営業損益は1700万円の赤字(同4500万円の黒字)だった。据置型ゲーム機向けの試作版に関する開発業務を中心に概ね計画通りに推移したが、一部のパチンコ・パチスロ案件の部分作業で顧客による開発スケジュールの変更により開発完了の時期が第3四半期以降にずれ込んだ。


■モバイル開発事業

売上高2億7500万円(同25.0%増)、営業利益4200万円(同3.1%減)だった。モバイル開発事業におきましては、ネイティブアプリ開発の好調な受注環境を背景にスマートフォン向けの大型案件を受注し、開発業務も順調に推移した。運営売上は、既存の案件については概ね順調に推移したものの、第1四半期に運営業務を開始する予定だった大型案件で顧客による開発スケジュールの変更により運営業務の開始時期が第2四半期以降にずれ込んだ。またスマートフォン向けコンテンツのロイヤリティ売上が引き続き好調に推移したが、顧客による開発スケジュールの変更による影響を受けた。



■2015年8月期の見通し

2015年8月期は、売上高58億0800万円(前期比10.2%増)、営業利益5億1500万円(同31.5%増)、経常利益5億4400万円(同25.0%増)、最終利益2億1700万円(同11.5%増)を見込む。従来予想からは修正はない。

 
株式会社トーセ
http://www.tose.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社トーセ
設立
1979年11月
代表者
代表取締役会長 齋藤 茂/代表取締役社長 渡辺 康人
決算期
8月
直近業績
売上高56億6200万円、営業利益4億6900万円、経常利益5億500万円、最終利益3億1000万円(2022年8月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4728
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