ベクター、第3四半期は前年同期比16.8%の減収ながら赤字幅は大幅縮小 QonQでは増収増益で黒字化進む【グラフ追加】

ベクター<2656>は、1月23日、2015年3月期第3四半期累計(14年4~12月)の単独決算を発表、営業収益13億8600万円(前年同期比16.8%減)、営業損益2600万円の赤字(前年同期1億9100万円の赤字)、経常損益1900万円の赤字(同1億8300万円の赤字)、四半期純損益500万円の赤字(同1億78百万円の赤字)となった。
 

主力のオンライン事業は、パソコン向けブラウザゲームを複数のゲームポータル先へ供給したことにより販路が拡大。一定の営業収益を確保することはできたものの、前年同期を下回った。

また、セグメント別の状況を見ると、オンラインゲーム事業は、販売金額9億6200万円(前年同期比20.6%減)となった。第3四半期期間(10~12月)において、ブラウザゲームで11月に「ブレイドラッシュ」のサービスを開始。ライアントソフトのダウンロード型オンラインゲームが4タイトル、ブラウザゲームが7タイトル、スマートフォンゲームがアルカナ・マギア」「だいすきナンプレ!」の2タイトルの運営となった。

一方、ソフトウェア販売事業は、販売金額3億4600万円(同6.0%減)で着地した。WindowsXPのサポート終了によりパソコンの買い替えが進み、ウイルス対策ソフトなどの販売が伸びたが、個人消費者向けのパソコン市場の縮小や有料パソコンソフトに対する需要の減少傾向が響いたという。

業績を四半期推移で見てみると、第3四半期期間(10~12月)は、売上高4億91000万円(前四半期比6.3%増)、営業利益400万円(前四半期実績ゼロ)、経常利益700万円(前四半期比75.0%増)、四半期純利益2200万円(同5.5倍)となる。いずれもQonQで第2四半期(7~9月)を上回っている。
 


なお、2015年3月期通期の予想については、営業収益18億円(前期比16.0%減)、営業損益3800万円の赤字(前年同期2億5000万円の赤字)、経常損益3800万円の赤字(同2億4200万円の赤字)、当期純損益2500万円の赤字(同3億2000万円の赤字)を見込んでいる。