DeNA、第3四半期の売上収益は前年同期比24.9%減、営業益は53.7%減…国内ゲーム事業の営業益は概ね横ばい推移に【追記・グラフ追加】

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、2月5日、2015年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結業績(IFRS)を発表、売上収益1062億7500万円(前年同期比24.9%減)、営業利益201億4700万円(同53.7%減)、税引前四半期利益223億8900万円(同50.7%減)、四半期純利益125億2000万円(同52.1%減)となった。
 

セグメント別の状況は下記の通り。

■ソーシャルメディア事業
国内ゲーム事業は、四半期期間における国内コイン消費は378億円と前四半期比で増加、国内ゲーム事業の営業利益は3四半期概ね横ばいで安定した推移となった。 内製・協業タイトルは、アプリが本格的に貢献開始し、前四半期比で増加。サードパーティータイトルもCygamesの『グランブルーファンタジー』が12月に過去最高を記録するなど、堅調に推移した。

一方、海外ゲーム事業は、新規タイトルの貢献で中国は増加。しかし、欧米では既存タイトルが減少し、海外全体では前四半期比で微減となった。

その結果、ソーシャルメディア事業の売上収益は851億600万円(前年同期比30.0%減)、セグメント利益は235億5300万円(同48.6%減)となっている。

■EC事業
ショッピングサービスは、総合ショッピングサイト「DeNAショッピング」(「auショッピングモール」を含む)を中核に、食料品・日用品分野に注力。第3四半期連結累計期間のショッピング取扱高は477億円(前年同期比15%増)となった。決済代行サービスを提供するペイジェントと、「DeNAトラベル」等の旅行代理店サービスの取扱高は増加した。オークションサービスは、オークションサイト「モバオク」(「auモバオク」を含む)の有料会員数が減少した。

その結果、EC事業の売上収益138億6300万円(同0.8%増)、セグメント利益は22億4200万円(同25.9%減)となった。

■その他
横浜DeNAベイスターズは、主催試合の入場者数が増加したことから、売上収益及び利益は前年同期比で改善。また、中長期で成長する構造的な強みを持つ事業を創出するべく、新たにヘルスケア及びキュレーションプラットフォームの分野の取り組みを進めた。その他の売上収益は73億600万円(同17.9%増)、セグメント損益は12億7700万円の赤字(前年同期8億4300万円の損失)となった。

【追記】
第3四半期期間(10~12月)の業績を前四半期との比較(QonQ)で見ると、売上収益は4%の減収、営業利益は35%の減益となる。ただ、これをソーシャルメディア事業だけに限定して見ると、売上収益は5%の増収、営業利益は前四半期比ほぼ変わらずという結果になる。長らく続いていた減少トレンドに変化の兆しが見えてきたとも評価できそうだ。
 


なお、2015年3月期通期の予想は、売上収益1426億円(前期比21.4%減)、営業利益248億円(同53.4%減)、四半期純利益144億円(同54.5%減)の見込み。また、未定としていた配当予想は期末17円(前期実績37円)を実施するとしている。
 
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
企業データを見る