ヴォルフガング、株式会社グランターとの取引関係について調査を行うと発表

スマートフォンアプリの開発・運営のヴォルフガング<3684>は、本日(2月10日)、同社の貸付先である木戸雄介氏が代表取締役を務める株式会社グランターとの関係に関して調査を行うと発表した。

同社によると、木戸氏に対する貸付金2000万円が存在しているという。木戸氏が代表取締役を務めるグランターは、金融商品取引法に規定された「第二種金融商品取引業」に該当する行為を無登録で行い、同法に違反する状況にあるとして、証券取引等監視委員会が東京地方裁判所に対し、申し立てを行っていた事実が判明したという。

そこで、木戸氏への貸付金が存在すること、同社の取引先であった株式会社エッジコンストラクショングループの代表取締役も木戸氏が務めていることから、当該会社との直接的関係などの有無も調査することにしたそうだとしている。証券取引等監視委員会が申し立てを行ったのは2014年8月だ。なぜ半年以上経過した今になって対応したのか疑問が残る。

同社では、グランターとの間にいかなる取引関係もないことを確認しており、同社の業績に重大な影響を及ぼすことはないと判断しているという。それ以外については現在調査中で、調査結果が判明次第、速やかに開示するとのこと。また、木戸氏に対する貸付金のうち1000万円は、第2期半期の時点で既に貸倒引当金に計上されており、当該事実の発生を受け、残額1000万円に関しては監査人との協議を行い、適切な処理を行うことを検討しているという。


【関連】
株式会社グランター及びその役職員2名の金融商品取引法違反行為に係る裁判所への申立てについて(証券取引等監視委員会、2014年8月6日発表)
無登録で金融商品取引業を行う者について(関東財務局、2013年6月27日発表)
ヴォルフガング株式会社
http://wolfgang.co.jp/

会社情報

会社名
ヴォルフガング株式会社
設立
2012年9月
代表者
CEO 池田 光陽
決算期
9月
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