gumi、第3四半期は営業益4.2億円…11-1月期はQonQで減収・営業赤字。海外とブラウザが減少、開発費や広告宣伝費が膨らむ【追記】

gumi<3903>は、本日(3月6日)、第3四半期(2014年5月~2015年1月期)の連結決算を発表し、売上高206億2100万円、営業利益4億2000万円、経常利益2億9200万円、四半期純損益2億2500万円の赤字だった。
 

子会社エイリムがリリースした『ブレイブ フロンティア』が好調に推移したものの、開発ゲームタイトル数の拡充のために国内外での開発投資を積極化していること、ゲーム配信のプラットフォーマーへの支払手数料が売上高に比例して増加するため、売上原価が増加したという。加えて『ブレイブ フロンティア』の広告宣伝費も収益を圧迫した。

このほか、営業外費用として、為替変動に伴う為替差損6300万円、東京証券取引所上場に伴う新規株式発行等により、株式交付費5600万円を計上した。最終損益が赤字となったが、これは法人税、住民税及び事業税といて約5億1100万円を計上したことによる。



■2015年4月期の見通し

2015年4月期は、売上高265億円(前期比237.0%増)、営業損益4億円の赤字、経常損益6億円の赤字、最終損益は0を見込む。3月5日に修正した業績予想で変わりはない。
 



【追記】
■QonQでの減収傾向続く…新作の投入とコスト適正化で立て直し

第3四半期(2014年11月~2015年1月期)は、売上高66億400万円(前四半期比3.8%減、QonQ)、営業損益7億4200万円の赤字(前四半期3億3600万円の黒字)、経常損益7億7400万円の赤字(同2億9000万円の黒字)、最終損益6億8400万円の赤字(同1億6000万円の黒字)となり、QonQで減収・赤字転落となった。
 

『ブレイブ フロンティア』の売り上げが堅調に推移したほか、『ファントムオブキル』、『ソードアート・オンライン コード・レジスタ』など国内ネイティブアプリが伸びたが、ブラウザゲームと海外ネイティブアプリが低下したとのこと。
 

また、費用面では、人件費や外注費といった売上原価が増えたほか、『ブレイブフロンティア』の国内外での広告宣伝費が膨らんだ。広告宣伝費は19億0900万円となり、この四半期の売上高の28.9%に相当する。積極的なプロモーションを行ったことがわかる。
 

続く第4四半期(2~4月期)は、売上高58億7900万円(前四半期比11.3%減)、営業損益8億2000万円の赤字、経常損益8億9300万円の赤字、最終利益2億2500万円(黒字転換)を見込む。

既存タイトルを伸ばしていくとともに、『忍ツク!』や『Project Blazing(仮称)』、『Project Crystal(仮称)』などの多様なジャンルの新作を投入していく考え。またアングー、comceptとの資本業務提携を行うほか、他社有力IPタイトルやLINEとのリアルグラフ向けタイトルも投入する予定だ。
 



また収益を圧迫する要因となった開発費の増加も緩やかになる一方、広告宣伝費の適正化も行う方針。
 


四半期別の売上高・営業利益の推移は以下のとおり。売上高、営業利益ともにQonQでの下落傾向となっており、今後の立て直しが注目される。
 
【四半期別売上高の推移(単位:億円)】



【四半期別営業利益の推移(単位:億円)】
株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高160億0900万円、営業利益4億4700万円、経常損益1900万円の赤字、最終利益4億4500万円(2023年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
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