【アプリ調査】『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』は可愛さと緊張感が入り混じった骨太な一本! 運要素だけではないスロットバトルにも注目


コーエーテクモゲームスは、スマートフォン向けダンジョン探索RPG『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』(App Store/Google Play)のリリースを近日に予定している。今回「Social Game Info」では、『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』をひと足先にプレイ。ゲーム概要をはじめ、本作におけるセールスポイントなどを紹介していこう。

 

■物語はシリアスだがビジュアルは猫


『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』(略して『ぐるニャが』)は、和猫の「織田のぶニャが」(元武将:織田信長)やシャム猫の「伊達まシャムね」(元武将:伊達政宗)など個性豊かな“ねこ武将”たちが活躍する、ソーシャルゲーム『のぶニャがの野望』シリーズの完全新作タイトルだ。織田のぶニャがと時を駆け巡る壮大な物語を軸に、罠と敵が待ち受ける3Dダンジョンを駆け抜け、ねこ武将がぐるぐる回るスロットバトルで敵を撃破していくなどなど……、様々な要素がてんこ盛りのゲームとなっている。

なかでも“時を駆け巡る”壮大な物語を描いた「ストーリーモード」では、織田信長の一生を書いた実在の書物「信長公記」をベースとしながらも、猫要素を織り交ぜた「のぶニャが公記」という名称の奇抜な物語展開がプレイヤーを夢中にさせる。

基本的には史実に沿ってストーリーは展開するのだが、世界が闇に覆われて歴史が変わっていくなどのオリジナル展開や、物語に絡んでくる猫武将たちの存在も見逃せない。ちなみにサービス時のキャラクター数は200体ほどで適宜追加されていくという。なお、シナリオは、これまで様々なゲームに関するシナリオ・書籍を手掛けられた手塚一郎氏が担当。
 
 
 
1.織田のぶニャが、桶狭間に死す…!「のぶニャが公記」の序章を紹介
ある日老人から渡された不思議な力を持つ「茶器」によって現代から「ねこ戦国」の世界に迷い込んだ主人公(プレイヤー)。そこで「織田のぶニャが(元武将:織田信長 猫種:和猫)」と出会い、行動を共にすることになる。

ある時「のぶニャが」の元に、駿河の「いミャがわ義元(元武将:今川義元 猫種:ターキッシュバン)」が大軍を率いて攻め込んできた。人の世の歴史では織田信長が勝利したにも関わらず、なぜか「ねこ戦国」では主人公の目の前で死んでしまう「のぶニャが」。ところが、主人公と同じく不思議な力を持つ「のぶニャが」の「茶器」によって時が巻き戻り「のぶニャが」が生き返る。

時が戻り、生き返った「のぶニャが」は、この戦が人の世では「桶狭間の戦い」と呼ばれているのを聞いて一つの作戦を思いつく…。

 
 
 
▲物語はシリアスだがビジュアルは猫……。しかし、史実に基づいたキャラクターたちの言動など、細かい演出がシナリオに深みをもたらす。

 
 
▲物語中にカットインされるキャラクターたちの二つ名がイカす! ちなみに『のぶニャがの野望』シリーズのキャラクターは、戦国武将の性格と猫の性格を合わせて、かつ名前にも取り入れられている。
 
 

■一寸先が分からないドキドキの3Dダンジョン


本作では、すべて合戦場が3Dダンジョンで表現されている。プレイヤーは、敵の大将たるダンジョンボスを発見しては戦いを挑み、スロットバトルで倒すことが勝利条件となる。そのほかの敵兵は倒さなくても敵の大将(ダンジョンボス)を倒せばダンジョンクリアになるため、いかに効率的に制限兵糧(ターン)内で敵の大将を発見できるかが勝利の鍵を握る。ちなみに、兵糧が0になるとキャラクターの体力が減少していく。
 

操作性は至極単純で、画面を左右にスワイプすることで方向転換、上下の矢印をタップすると前後に移動。画面左上のミニマップを確認しながら、大将を探したり、宝箱を獲得したり、敵から逃げたりすることができる。ダンジョン内を徘徊する敵兵は、大きければ大きいほど強い。

敵兵とぶつかるとスロットバトルが始まるのだが、背後か横からぶつかると自軍先制となり1回多く攻撃できる。逆に、敵兵に背後か横からぶつかられると敵軍先制となり、先手を取られてしまう。しかし、敵兵の動きには規則性があり、基本はまっすぐにしか動かないため、敵兵の動き方を把握して、かつ兵糧の数値を考慮しながら、上手く避けて、ときには奇襲を狙っていくことが大事。
 
  
▲ダンジョンマップは、実際の合戦場を参考にして製作されたものなど、多数のタイプが存在。なかにはねこ型のダンジョンも?

さらに通常のダンジョンに加え、ボスに辿りつくまで敵が追いかけてくる「撤退戦」や、制限兵糧(ターン)数が少ない「高難易度」ダンジョンなど、多彩なギミックを持つダンジョンも存在する。なかには、圧倒的な強さを持つ精鋭もダンジョン内を徘徊しており、奴らが近くにいると地面が揺れ足音が響くといった怖い場面にも遭遇する。こうした見た目の可愛さに反して、一寸先が分からないというドキドキ感を味わえるのは、本作の魅力のひとつ。なお、ミニマップをタップすることで、ダンジョン内の敵・アイテムの配置が確認できる「たいまつ」が買える。

このほか本作では、敵とのバトルに敗北すると、パーティーのねこ武将のうち最大3体が仲間を逃がすために戦う殿(しんがり)役となり、結果、「しかばね」として、ダンジョン内に取り残されてしまう。しかばねとなったねこ武将は、ある程度時間が経過するまでパーティーに参加できないが、取り残されたダンジョン内の復活ポイント「猫塚」に到達することで開放することも可能だ。
 

 
▲敗北したパーティーのうち、スロットに的中したねこ武将が「しかばね」となってしまう。
 
猫塚では、自分のねこ武将はもちろん、他のプレイヤーのねこ武将を救出することもできる。また、ゲームを Twitter などの SNS と連携させることで、友人に助けを求めることもできる。しかばねのねこ武将がいなければ、衆(ギルド)の仲間や相互フォローのしかばねを復活させ、報酬としてガチャで使用できるニャオメダルが獲得可能だ。

 

■自身のテクニックで図柄を揃える快感…スロットバトル


バトルでは、3Dダンジョンの“緊張感”を引き継ぐように、スロットバトル形式を採用している。画面上に表示されている「ぐんばい」をタップすると、スロットが始まるのだが、攻撃1回ごとに兵糧を消費する。さて、スロットでは枠内をタップするとリールを止めることができるのだが、枠外をタップすると左端から順に止まる。横3本と斜め2本が有効ラインとなり、それぞれ止まったねこ武将が敵を攻撃していく。さらに有効ライン上で同じねこ武将が2体以上揃うと「特技」が発動。

また、本作のスロットバトルで大きな特徴なのが、すでに各リールの図柄が表示されていることだ。それぞれ図柄は、六角形で数字が表示されているものはねこ武将、四角形が一撃必殺の「五輪奥義」で必要となる五輪玉、色は各属性を表している。一見、スロットと聞くと目押しで運要素が絡んでくると思いがちだが、本作ではリールの動きが分かりやすいので何かと目的の図柄を揃えやすい。毎回、狙って押していく感覚はリズミカルで爽快感も味わえる。
 
 

加えて、前回止めた図柄は画面上部の「ネクスト図柄」と入れ替わるようになっている。そのため、何でもかんでも強い図柄で揃えてしまうと戦闘もスムーズにはいかない。通常の敵には、あえて弱い図柄で倒して、ボス戦前には強い図柄が揃えやすいように残しておく……といったダンジョンのクリアーまでを見据えて、戦略的にスロットを調整することも大切になってくる。

そして、有効ライン上にねこ武将が3体揃うとリールコンボが発生する。コンボでは、同じように図柄を揃えていくことで、攻撃力が上昇していく。ちなみに、「神頼み」ボタンを押すと猫神さまが一瞬で連鎖回数を確定させてくれる。何連鎖になるのか、猫神さまに委ねてみるのもまた一興。なお、戦闘は長押しで早送りできる。
 
 
 
 
▲五輪玉がたまると「五輪奥義」という必殺技が使える。これは、「五輪神」という五柱の神を召喚して敵全体を攻撃し、さらに追加効果も与える非常に強力な技となっている。
 
 
火の五輪奥義…味方の攻撃力増加と追加攻撃
地の五輪奥義…味方の最大体力上昇など

 
風の五輪奥義…リール速度減少など
水の五輪奥義…体力回復など


空の五輪奥義…毒や混乱など敵に状態異常を起こさせる
 
 

■まだまだコンテンツ豊富!


上記の壮大なストーリー、3Dダンジョン、スロットバトルといった要素のほかに、『ぐるニャが』では様々なコンテンツが用意されている。まずは、みんなで協力して強くなる「衆」(ギルドシステム)。プレイヤーは「衆」(ギルドシステム)に加入することになるのだが、ここでは他のプレイヤーと協力してダンジョンクリアー数などの任務を達成することでプレイヤー達が集う「衆」に施設を建築できる。施設のレベルによって覚える五輪奥義は、ダンジョンクリアによるプレイヤーランクアップで覚えるものよりもさらに強力なものとなる。
 
 

GPS機能を活用したコンテンツも特徴的で、全国各地のご当地ねこ武将を手に入れることができる。やり方は簡単で、ゲーム画面から位置情報を登録すると、無料ガチャのラインナップにその都道府県に付随したご当地ねこ武将が追加される形になる。また、フレンドが相互フォロー状態であれば、その人が登録している都道府県のご当地ねこ武将も追加されるので、プレイヤーのコミュニティ次第では割と集まりやすいようになっているのも嬉しい。加えて、「10回引く」で必ず特ランクのご当地ねこ武将が獲得できる。
 
 

ほかにもスマートフォンならではのタッチパネル操作を活かし、ゲーム内のねこ武将を直接なでてあげられる「ニャンデレシステム」も搭載。武将と言ってもねこはねこ。普段はしかめっ面のねこ武将も、なでられたらひとたまりもない。なでてあげれば1日1回ガチャポイントがもらえるという。なでられて気持ち良くなったねこ武将たちのセリフにも注目だ。
 
 

また、本作の主人公(プレイヤー)は、物語を進めていく過程で手に入れた「アバター(衣装)」を自由に着替えることができる。和猫やシャム猫などのねこ武将のなりきり衣装も用意されており、耳や尻尾などパーツも設定できるなど、好きな猫の姿になってゲームが楽しめる。着替えた衣装は他のプレイヤーからも見られる。
 
 
 


一見シンプルで可愛いゲームに見える『ぐるニャが』だが、その実態は本格的な戦国ゲームと言っても遜色ない戦略性溢れる骨太タイトルだった。個人的には、愛らしくも勇ましいねこ武将たちの面々も良いが、とにもかくにも音楽が格好よくて注目している。

音楽は『戦国無双』や『太閤立志伝』なども手掛けた、コーエーテクモゲームスのサウンドクリエイターが担当。オーケストラ調のなかに、ロック、和楽器、そして鳴き声など、決して交わらないであろう要素が見事に調和している。公式サイトでも3曲視聴できるため、一度配信前に聴いて世界観に浸って欲しい。

(※画面は開発中のものです)
 

【インタビュー記事も掲載!】
猫だけどガチ戦国! 可愛く見えて硬派な新作アプリ『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』の開発秘話をプロデューサー・廣重氏に訊く



■『ぐるぐるダンジョン のぶニャが』
 


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株式会社コーエーテクモゲームス
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会社情報

会社名
株式会社コーエーテクモゲームス
設立
1978年7月
代表者
代表取締役会長(CEO) 襟川 陽一/代表取締役社長(COO) 鯉沼 久史
決算期
3月
直近業績
売上高681億700万円、経常利益341億6600万円、最終利益268億5200万円(2023年3月期)
上場区分
非上場
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