【ゲーム株概況(4/27)】リベル・エンタテインメント買収のアエリアがS高 ボルテージは3Q決算発表通過で買い安心感も

4月27日の東京株式市場では、日経平均株価は続落し、前日比36.72円安の1万9983.32円と2万円を割り込んで取引を終えた。主要企業の決算発表を間近に控え、手控えムードが強まっている。

そうした中でゲーム関連株の動きを見てみると、アエリア<3758>が朝方からストップ高に張り付くなど急騰した。アエリアは前週末にソーシャルゲームとコンシューマーゲームの受託開発を行っているリベル・エンタテインメントを買収することを発表。リベルは、スクウェア・エニックスの『乖離性ミリオンアーサー』の開発協力を行うなど豊富な実績を持っているだけに、傘下入り後の事業展開や収益への寄与への期待感が膨らんでいるようだ。

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また、シリコンスタジオ<3907>やボルテージ<3639>、ドリコム<3793>が買われた。シリコンスタジオは2015年11月期の第1四半期決算(関連記事)、ボルテージは2015年6月期の第3四半期決算(関連記事)を発表済みであることから、全体が決算発表の様子見ムードとなっている中で、買い安心感を集める格好となっているもよう。

一方、ドリコムは子会社グリモアの『ブレイブソード×ブレイズソウル』に続き、新作『崖っぷちバスターズ』がリリースされることへの期待感が株価の刺激になったようだ。

半面、ケイブ<3760>やサイバーエージェント<4751>が売られ、メディア工房<3815>の下げがきつい。ケイブは『ゴシックは魔法乙女』のAndroid版配信開始、サイバーエージェントは第2四半期の決算発表通過によって、ひとまず材料出尽くしとみた売り物に押される展開が続いている。



■関連銘柄
株式会社アエリア
http://www.aeria.jp/

会社情報

会社名
株式会社アエリア
設立
2002年10月
代表者
代表取締役会長 長嶋 貴之/代表取締役社長 小林 祐介
決算期
12月
直近業績
売上高226億7100万円、営業利益4億7300万円、経常利益7億5200万円、最終利益4億8000万円(2023年12月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3758
企業データを見る
株式会社ボルテージ
http://www.voltage.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ボルテージ
設立
1999年9月
代表者
代表取締役社長 津谷 祐司
決算期
6月
直近業績
売上高42億5700万円、営業損益8400万円の赤字、経常損益6300万円の赤字、最終損益3900万円の赤字(2023年6月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3639
企業データを見る