App Annie、モバイルデータ調査会社のMobidia社を買収…iOS/Androidの世界60ヵ国、20万を超えるアプリの利用状況データを提供


App Annieは、iOSとAndroidの世界60ヵ国・20万以上のアプリを調査対象とした、 アプリ利用状況データ製品「Usage Intelligence(ユーセージ・インテリジェンス)」 の正式版を日本の法人顧客向けに提供開始したことを発表した。同時に、モバイルデータ調査会社の Mobidia社を買収したことも発表。

App Annieの「Usage Intelligence (ユーセージ・インテリジェンス)」製品は、2015年1月に ベータ版をリリースし、これまで米国ストアのアプリデータを中心に提供。今回のMobidia社の買収及び同社提供のデータの格納により、調査対象市場を60ヵ国に拡大し、製品の国際展開を加速するという。

同製品は、世界最大のアプリ利用状況データベースであり、世界20億人のスマートフォンユーザーのアプリ利用動向に関して市場で最も深い洞察を提供するもの。なお、今回の買収の詳細については非公開となる。

■App Annie CEO、Bertrand Schmitt(バートランド・シュミット)
「本日の発表は、アプリを通じて世界を変えようとする人々に業界最高水準の市場データと情報サービスを提供し、より広範囲かつ信頼性の高いアプリ利用状況データを求める市場のニーズに応えようとする弊社の一連の取り組みの一つです。Mobidia社は世界的なモバイルアプリの利用状況データを2012年から提供している業界のパイオニアです。Mobidia社の買収により、弊社のお客様には、アプリの利用状況に関して世界で最も包括的かつ詳細なデータをご利用いただけるようになります」



今回の買収により、Mobidia社の30人のチームがApp Annieへ合流。カナダ・バンクーバーのMobidia本社はAppAnnieの12番目のグローバル拠点、「App Annieカナダ」として、現地でのサポート体制の強化をはかっていく。

データの対応地域が拡大した「Usage Intelligence」により、アプリ利用者をより深く理解することができるようになる。これはアプリ戦略の立案から、アプリのパフォーマンス最適化、業務提携を行う際の戦略的な意思決定に至るまで、アプリのライフサイクルの全段階において重要な情報。

そして、多くのアプリパブリッシャーは自社アプリのユーザー動向を常に把握することを重視しているものの、他社のアプリ利用状況や、アプリ市場全体の動向の情報は得ることが難しく「ブラックボックス」となっている。「Usage Intelligence」を利用すれば、パブリッシャーはモバイルアプリの普及率(リーチ)、接触時間・回数・頻度(エンゲージメント)、継続率(リテンション)に関するより幅広い推計データを入手し、競合アプリの分析や、投資機会の見極め、広告収益の見積もりなどに活用できるとのこと。

■Mobidia CEO、Derek Spratt(デレク・スプラット)
「App Annieと弊社は、『モバイルアプリ市場の最も包括的な情報を提供し、企業がより多くの情報をもとにビジネス上の意思決定を下せるよう手助けしたい』というビジョンを共有しています。世界 No.1のモバイルアプリ情報プラットフォームを運営するApp Annieに加わり、両者のデータを統合して、モバイルの消費者行動に関する最も優れた洞察を提供できることを嬉しく思っています。 」



「Usage Intelligence (ユーセージ・インテリジェンス)」を使用すると次のようなことがわかる。

● 競合アプリの市場普及率・収益化率の可視化
他社アプリのアクティブユーザー、平均利用額、平均セッション時間、利用頻度、総セッション数と総利用時間、国別の市場普及率を把握出来る。データは月・週・日ごとに閲覧可能。

● 類似アプリとの比較検証
類似アプリの新バージョン(新機能・価格変更・ビジネスモデル変更)の影響を定量化。類似アプリの利用状況を基に、自社アプリの目標設定が可能。

● アプリのライフサイクルを追跡
ユーザー基盤の成長を時間経過と合わせて辿り、アプリがどれだけ普及するかをユーザーのアプリ利用頻度と平均セッション時間から予測できる。​
 

製品詳細


 
data.ai(旧App Annie)

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