日本ファルコム、第2四半期は63%増収、営業益は3.0倍に…『閃の軌跡』の販売好調などで再増額 『閃の軌跡Ⅱ』で複数のコラボ展開も実施

日本ファルコム<3723>は、5月13日、2015年9月期第2四半期(10~3月)の決算(非連結)を発表、売上高7億7000万円(前年同期比63.7%増)、営業利益は4億1300万円(同3.0倍)、経常利益4億1000万円(同2.9倍)、四半期純利益2億8500万円(同3.1倍)と大幅な増収増益を達成した。なお、同社は2月12日に第2四半期の業績の上方修正を発表していたが、それをさらに上回っての着地となっている。
 


上方修正の要因は、『英雄伝説 閃の軌跡』『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』の販売が、国内及びアジア地域において引き続き好調に推移し、プレイステーションネットワークにおけるダウンロード販売も堅調に推移したため。また、北米及び欧州地域においても英語版PCゲームのダウンロード販売が好調で、同社が過去に発売した『イース』シリーズや『空の軌跡』が順調に販売を伸ばしているという。

直近のトピックとしては、現在、完全新作となる当社初の現代を舞台とした挑戦的な意欲作『東亰ザナドゥ』及び当社代表作の1つである『イース』シリーズ最新作を鋭意制作中としている。『東亰ザナドゥ』は、期待の新作タイトルとしてゲーム雑誌による前評判も高く、『軌跡』シリーズ、『イース』シリーズに匹敵する新シリーズとするべく制作が進められている。

ライセンス部門では、国内において、『チェインクロニクル~絆の新大陸~』(セガゲームス)や『拡散性ミリオンアーサー』(スクウェア・エニックス)と『英雄伝説 閃の軌跡Ⅱ』とのコラボレーション企画などを展開。また、中国ゲーム開発大手で「Changyou.com(チャンユードットコム)」でも知られるナスダック上場企業Changyou.com Limited(北京暢遊時代数碼技術有限公司)と提携し、中国本土の巨大モバイルアプリ市場に向けて継続的にリリースを行う契約を締結した。

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なお、2015年9月期通期の予想については、現時点では従来予想を据え置いており、売上高20億円(前期比21.3%減)、営業利益7億5000万円(同42.4%減)、経常利益7億5000万円(同42.5%減)、当期純利益4億8300万円(同37.6%減)を見込んでいる。
 
日本ファルコム株式会社
http://www.falcom.co.jp/

会社情報

会社名
日本ファルコム株式会社
設立
1981年3月
代表者
代表取締役社長 近藤 季洋
決算期
9月
直近業績
売上高25億3300万円、営業利益14億6000万円、経常利益15億7300万円、最終利益10億2700万円(2022年9月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3723
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